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日清紡HD、2013〜2015年度経営3ヵ年計画「NEXT 2015」を策定
経営3ヵ年計画「NEXT 2015」について
(2013年度〜2015年度)
当社はこのたび、2014年3月期(2013年度)から2016年3月期(2015年度)までの3年間を対象とする中期計画「NEXT 2015」を策定いたしましたので、前中期計画の総括と併せてその概要をお知らせいたします。
【前中期計画「Challenge 2012(2010年度〜2012年度)」の振り返り】
当社は、人間社会の持続的な発展に貢献する「環境カンパニー」として「2018年3月期(2017年度)までに売上高6,000億円超、ROE9%超を達成」という長期業績目標を掲げ、積極的なM&Aや新規ビジネスの事業化・既存事業の再構築を進めています。
2010年に日本無線および長野日本無線を子会社化、2011年には欧州のブレーキ摩擦材メーカーTMD社を買収・子会社化し事業規模を拡大させました。また、アジアの成長を取り込むべく、国内からの拠点移管を加速させ、中国・韓国・インドネシア・タイ・インドといったアジア拠点の拡充・強化を進めてきました。更には、シンガポールと中国(上海)に事業を支援する統括会社も設立しています。
しかし、リーマンショックの影響が残る中でスタートした前中期計画「Challenge 2012」は、東日本大震災やタイの洪水、円高、ユーロ危機、中国・韓国との政治的緊張など、厳しい経営環境下での計画遂行となりました。このため、M&Aにより売上は大幅に増大するものの、多額ののれん代の償却等により利益は計画を下回る見込みです。現在、黒字転換を果たした繊維事業やエレクトロニクスの半導体事業に続き、エレクトロニクスの無線通信事業や精密機器事業においても成長に向けての構造改革に着手しています。
経済のボーダレス化が加速する中、当社グループが持続的な成長を遂げるために、成長戦略の遂行による事業規模の拡大にあわせた更なるグローバル化と、市況の変化に迅速かつ柔軟に