朝日ネット、米rSmart社の教育支援システム事業を買収

米国rSmart社の教育支援システム事業買収に関するお知らせ


　株式会社朝日ネット（東証一部、本社：東京都中央区、代表取締役社長：山本公哉）は、米国子会社Asahi　Net　International，Inc．（本社：米国ニューヨーク州、代表取締役社長：竹川隆司、以下「ANI」）を通じ、米国rSmart社（アールスマート、本社：米国アリゾナ州、CEO：Chris　Coppola）より、同社の教育支援システム事業を買収することについて合意しましたので、お知らせいたします。


１．本買収の背景と目的

　当社が開発した教育支援システム「manaba」は、日米を中心に１９１機関、約２５万人に利用されています。米国では、２０１１年４月のANI設立を機に販売を開始し、これまでにハーバード・ビジネススクールやコロンビア大学を含む１６の高等教育機関に導入をしていただいております。（２０１３年３月末時点）

　本買収により、rSmart社の教育支援システム事業のノウハウ及びその顧客ベース（全米約５０大学、利用学生数　約３０万人）を取得することで、米国のみならずアジア、ヨーロッパへのグローバル展開を加速させると共に、次世代「manaba」の開発にrSmart社のノウハウを活用してまいります。

　また、本買収の完了に伴い当社の教育支援システムの利用者は、日本と米国を中心に約２４０機関、約５５万人に拡大いたします。当社は、各国、各大学でのシステム活用事例の発掘や成果分析に積極的に取り組み、それらを自社サービスの改善、開発に繋げるとともに、セミナーや学会等を通じて、これからも「教育の質」向上に貢献をしていく所存です。


２．本買収の概要

　（１）買収の実施者
　　　Asahi　Net　International，Inc．

　（２）買収の対象
　　　rSmart社の持つ教育支援システム事業（Sakai事業）の全関連資産
　　　具体的には、顧客契約、従業員、データセンター、知的財産権、サーバ等機材

　（３）買収に要する資金
　　　約２００万ドル

　（４）買収完了日
　　　２０１３年４月１０日（予定）


３．教育支援システム「Sakai」及びrSmart社について

　「Sakai」は、世界各国３５０以上の高等教育機関で導入、運用させているオープンソース型教育支援システムです。開発には、世界の主要大学が主体的に参画しているほか、rSmart社をはじめ、民間企業も「Commercial　Affiliate」（コマーシャル・アフィリエイト）という立場で開発開始時より継続的に加わっています。

　rSmart社は、「Sakai」導入のコンサルティングやカスタマイズ開発、さらには運用サポート等のサービスを提供しています。カリフォルニア大学など米国を中心に世界　約５０大学を主な顧客としており、「Sakai」の最大手ベンダーです。

　当社は、２０１１年１０月より資本業務提携を結ぶなど、rSmart社との連携を続けてきており、この度、中長期で両社が互いの強みを活かす戦略的合意の中で本買収に至りました。

　一方、rSmart社は、同社の持つもう一つの基幹事業である、オープンソース型校務システム事業（Kuali事業）に経営資源を集中させ、さらなるサービス開発と顧客拡大を推進していく予定です。


以上