石塚硝子、平成２８年３月期までの新「中期経営計画」を策定

新「中期経営計画」策定に関するお知らせ


　当社グループは、平成２６年３月期（第７９期）から、平成２８年３月期（第８１期）までの３ヵ年を対象とする中期経営計画を策定しましたので、お知らせいたします。

記

１．名称
　『石塚硝子グループ中期経営計画』（勝ち残るために〜ISHIZUKA‘８１）

　当社グループの経営を取り巻く環境が更に厳しくなることを覚悟し、生き残りをかけて立ち向かっていくんだという決意を示しております。


２．基本コンセプト・基本方針
　基本コンセプト『経営基盤の強化』
　基本方針
　　（１）技術力の再興と強化
　　　　　既存事業における技術的課題解決に取り組み、生産性の向上と他社に負けない品質の作り込みを図るとともに、新事業に資する技術開発に取り組んでまいります。

　　（２）有利子負債の削減
　　　　　「業績確保」・「棚卸資産圧縮」・「設備投資の選別」を三本柱として有利子負債を削減し財務体質を強化します。

　　（３）経営効率の向上
　　　　　全部門において業務の徹底的な棚卸しと仕分けによる組織のスリム化を実現し、組織間の壁を取り払い、経営システムの変革を行なうことで業務の効率と課題解決のスピードを向上させます。

　　（４）現場力の強化＝『人財』の育成
　　　　　現場力の強化は人財の育成と同義であり、そのための重要な手段である小集団活動と創意工夫提案制度の更なる活性化に注力し、一人ひとりの課題解決力を向上させます。


３．スローガン
　『自ら考え、行動し、課題を解決しよう！』

　大きな環境変化が見込まれるなか、課題解決に向けての「率先垂範」「やり切る覚悟の強さ」が、今の当社グループにとって最も大切なことであるということを示しております。


４．各事業の現状認識と方向性
　【ガラスびん関連事業】
　　縮小する市場の中で戦略的営業活動により一定の成果をあげてまいりました。その一方で原燃料等諸資材が高騰し、今後３ヵ年においてもその動向は不透明と言わざるを得ません。このような外部環境変化に対応していくために、多品種少量生産システムの確立に邁進し、生産性の向上により原価低減を図るとともに、お客様に選ばれる品質を確保し、縮小する市場の中で一定量の販売を維持します。

　【ハウスウェア関連事業】
　　当社初の海外生産拠点である中国工場を立ち上げ、国際競争力に耐えうる事業体制の構築を目指してまいりました。販売面では円高進行による日本市場への輸入品の流入が加速し、輸出では不安定な中東情勢による影響を受けました。来る３ヵ年においては、それぞれの特長をもつ国内２工場と中国工場の３工場全体での最適生産体制を構築するとともに、マーケティング力を強化し、個々の市場に適合する製品の開発に取組みます。

　【紙容器関連事業】
　　景気低迷に加えて、東日本大震災以降牛乳をはじめとする飲料販売の落ち込みが顕著となり、当社紙容器の販売も伸び悩みました。新印刷機の導入による生産性の向上によりコスト競争力を強化し、収益力を高めるとともに新製品等の投入により市場シェアの拡大を目指します。

　【プラスチック容器関連事業】
　　プリフォーム生産体制のスクラップ＆ビルドによる増産体制整備をはじめとして、事業の維持・拡大を図ってまいりました。増産体制整備によりコスト競争力が向上したことに加えて、品質保証体制を強化し、積極的な拡販活動を推進したことなどにより一定の成果を得ることができました。次期３ヵ年においてもローコスト・高品質生産体制の追求を行ない、更なる事業の拡大を図ってまいります。

　【その他事業】
　　アドバンストガラスは、有機材から無機材への流れのなか、海外市場向けの抗菌剤の出荷が順調に推移しており、更なる販路拡大を図ります。金属キャップ等、その他事業においても新規取引先の獲得と新製品の獲得等により、更なる拡販を目指します。


以上