日本TI、低価格マイコン・シリーズのポートフォリオを大幅拡張

日本TI、MSP４３０バリュー・ラインのメモリ容量を増大、
低価格マイコン・シリーズのポートフォリオの大幅拡張を発表

『MSP４３０G２xx４／G２xx５』が先進の静電容量式タッチパッド機能を実現
シリアル・ポートの拡張、タイマおよび
ダイ・サイズの小パッケージ・オプションを新たに提供


　日本テキサス・インスツルメンツは、低コストのマイコン製品ポートフォリオを拡張、『MSP４３０(TM)』バリュー・ライン（http://www.tij.co.jp/mspvalue-g2xx-pr-lp-jp）マイコン・ファミリに、新しい『G２xx４』および『G２xx５』の各製品を追加すると発表しました。これらの各新製品は、既存の『MSP４３０』バリュー・ライン・シリーズの製品とコード互換性を保ちながら機能のアップグレードを可能にします。フラッシュ・メモリ容量を１６kBから最大５６kBの、SRAM容量を最大４kBに拡張することにより、開発各社においては、既存のソリューションからの移行、またはワイヤレスMBUSおよびNFC（ニア・フィールド・コミュニケーション）をはじめとした各種のコネクティビティ・プロトコルのサポートを可能にします。『MSP４３０G２xx５』デバイスに内蔵された、より大容量のメモリと、静電容量式タッチI／O機能を組み合わせることで、開発各社は、より洗練された静電容量式タッチ機能をアプリケーションに実装できます。また、『MSP４３０』バリュー・ライン製品に初めて搭載された、『G２xx４』および『G２xx５』の高周波の水晶用入力端子を使用して、高信頼性、高ビットレートのシリアル通信を追加できます。またこれらの新シリーズは、『MSP４３０』製品ポートフォリオとしては最も小型の、DSBGA（ダイ・サイズ・ボールグリッド・アレー）パッケージもラインナップされることから、実装面積の限られたポータブル・アプリケーションの設計に最適です。また、『MSP４３０G２xx４』および『G２xx５』の各デバイスは、多くの汎用IO、タイマおよびシリアル・ポートを提供することから、開発各社はコストのために性能を妥協する必要がありません。製品に関する詳細は、http://www.tij.co.jp/mspvalue-g2xx-pr-lp-jpから参照できます。


＜『MSP４３０G２xx４』および『G２xx５』は、『MSP４３０ローンチパッド』およびソフトウェアがサポート＞
　『MSP４３０G２xx４』および『G２xx５』の各マイコンは、ボタン、スライダー、ホイールおよび近接センサなどをサポートする『MSP４３０』capacitive　touch　sense　library（http://www.tij.co.jp/mspvalue-g2xx-capsense-pr-sw-jp）やGrace(TM)ソフトウェア（http://www.tij.co.jp/mspvalue-g2xx-grace-pr-wiki-jp）（英語）、MSP４３０Ware（http://www.tij.co.jp/mspvalue-g2xx-msp430ware-pr-sw-jp）、ULPアドバイザ（http://www.tij.co.jp/mspvalue-g2xx-ulpadvisor-pr-sw-jp）および、コミュニティー主導のオープンソース開発プラットフォームであるEnergia（http://www.tij.co.jp/mspvalue-g2xx-energia-pr-wiki-jp）（英語）のほか、幅広いサードパーティ・サポート・ネットワークの無償のソフトウェア群がサポートします。既存の『MSP４３０ローンチパッド』（http://www.tij.co.jp/mspvalue-g2xx-msplaunchpad-pr-lp-jp）のユーザーは、２０１３年５月に供給される予定の『MSP４３０ローンチパッド・エクスパンション・ボード』を使うことで、『G２xx４』デバイスのメモリおよびI／O機能の拡張の利点を活用できます。


＜『MSP４３０G２xx４』および『G２xx５』マイコンの主な特長と利点＞
　・『G２xx４』／『G２xx５』マイコンは、標準的な８ビット・マイコンと比較して、コード密度を最大５０％向上する一方、フラッシュ・メモリの容量を３２kB／５６kBおよび、SRAM容量を８倍の４kBまで拡張
　・DIP、TSSOP、QFNおよびDSBGAをはじめとした多様なパッケージ・オプションを提供、設計の柔軟性を実現
　・高周波数の水晶をサポートすることによって０．１％未満のクロック精度を実現し、高信頼性、高ビットレートのシリアル通信を実現
　・１μAのスタンバイ時電流および１μs未満の高速ウェークアップタイムが、超低消費電力動作を実現
　・１０ビットA／Dコンバータ、UART、コンパレータおよびシリアル通信をはじめとした、高性能ペリフェラル群を搭載、CPUのタスク負荷を軽減、電力効率を向上
　・『MSP４３０G２xx４』の各デバイスは、拡張ボード付きの『MSP４３０ローンチパッド』がサポート、TIのマイコン向けローンチパッドおよびブースタパックのエコシステムを活用可能
　・Code　Composer　Studio(TM)　IDE（統合開発環境）、IAR　Embedded　WorkbenchおよびオープンソースのMSPGCC　GNUをはじめとした、無償でダウンロードできるソフトウェア・デバッガおよびコンパイラがサポート


＜価格および供給について＞
　現在、『MSP４３０G２xx４／G２xx５』マイコン製品はサンプルのご注文を受付け中で、１０，０００個受注時の単価（参考価格）は、それぞれ０．９６ドル／１．１２ドルから設定されています。『MSP４３０ローンチパッド・エクスパンション・ボード（http://www.tij.co.jp/mspvalue-g2xx-olimex-pr-lp-jp）（英語）』は、２０１３年５月から、単価（参考価格）１５ドルで供給予定です。『MSP−TS４３０DA３８（http://www.tij.co.jp/mspvalue-g2xx-ts430da38-pr-es-jp）』ターゲット・ボードおよび、『MSP−FET４３０U３８（http://www.tij.co.jp/mspvalue-g2xx-fet430u38-pr-es-jp）』フラッシュ・エミュレーション・ツールは、それぞれ単価（参考価格）７５ドルおよび１４９ドルで、TIのeStoreから供給中です。


＜TI『MSP４３０』バリュー・ライン・マイコン製品の詳細は、次のリンクからも参照できます。＞
　・『MSP４３０』バリュー・ライン・マイコン：http://www.tij.co.jp/mspvalue-g2xx-pr-lp-jp
　・『MSP４３０x２xx』ファミリのユーザー・ガイド：http://www.tij.co.jp/mspvalue-g2xx-pr-td-jp
　・『MSP４３０』を使ったNFCに関するアプリケーション・ノート：http://www.tij.co.jp/mspvalue-g2xx-nfc-msp-pr-td-jp（英語）
　・NFCを使ったオーディオ用Bluetoothの自動化に関するアプリケーション・ノート：http://www.tij.co.jp/mspvalue-g2xx-bt-nfc-pr-td-jp（英語）
　・『MSP４３０』ソフトウェア・ページ：http://www.tij.co.jp/mspvalue-g2xx-pr-sw-lp-jp
　・『MSP４３０』ツール群のページ：http://www.tij.co.jp/mspvalue-g2xx-pr-tools-lp-jp


＜TIのマイコンおよびソフトウェアの幅広いポートフォリオ＞
　TIでは、『MSP４３０(TM)』超低消費電力バリュー・ライン・マイコンから、高性能のStellaris(R)　Cortex(TM)−Mマイコン、高性能の『TMS３２０C２０００(TM)』リアルタイム・コントロール・マイコンならびに、Hercules(TM)セーフティ・マイコンまで、幅広い選択肢を提供するマイコン・ソリューションを供給しています。設計各社は、ソフトウェアおよびハードウェアによるTIの包括的なツール群、強力なサードパーティ製品および技術サポートを活用することで、製品の市場投入時間を短縮できます。


　※C２０００およびHerculesは　Texas　Instrumentsの商標です。MSP４３０およびStellarisはTexas　Instrumentsの登録商標です。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。


【テキサス・インスツルメンツおよび日本テキサス・インスツルメンツについて】
　テキサス・インスツルメンツは（本社：米国テキサス州ダラス、会長、社長兼CEO：リッチ・テンプルトン、略称：TI）は、未来のイノベーションを生み出すアナログICおよび組込みプロセッサを主に開発設計・製造するグローバルな半導体企業です。未来を変革する１０万社にのぼるお客様を支援しています。当社の情報はホームページ（http://www.tij.co.jp）をご参照ください。

　日本テキサス・インスツルメンツ（本社：東京都新宿区、社長：田口倫彰、略称：日本TI）は、テキサス・インスツルメンツの子会社で日本市場における外資系半導体サプライヤです。当社に関する詳細はホームページ（http://www.tij.co.jp）をご参照ください。


【お問い合わせ先】
　日本テキサス・インスツルメンツ株式会社
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　URL：http://www.tij.co.jp/pic