日本鉄鋼連盟、２月の鉄鋼生産概況を発表

鉄鋼生産概況２０１３年２月
２月粗鋼生産８３２万トン、前月比６．２％減、前年同月比３．４％減
２０１２年４月〜２０１３年２月　９，７８５万トン、前年同期比０．７％増


　２０１３年２月の鉄鋼生産は、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材のいずれも前月比、前年同月比とも減少した。

○銑鉄生産は６３５．７万トンと前月に比べ６６．６万トン、９．５％減少、前年同月比０．５％減少となり、前年同月比では４カ月振りの減少となった。また２０１２年４月〜２０１３年２月累計では７，４８０．７万トンと前年同期比２．１％増となった。なお、２月末の高炉稼働基数は前月同様の３３基中２７基であった。


○粗鋼生産は８３１．７万トンと、前月比５４．６万トン、６．２％減少、前年同月比３．４％減少となり、前年同月比で３カ月振りの減少となった。２月の１日当たり粗鋼生産は２９．７０万トンで、１月の同２８．５９万トン比３．９％増だった。また、２０１２年４月〜２０１３年２月累計では９，７８４．７万トンと前年同期比０．７％増となった。
　炉別生産をみると、転炉鋼が６３７．４万トンと前月比９．７％減（前年同月比１．５％減）、電炉鋼が１９４．３万トンと同７．５％増（同９．３％減）となり、前年同月比でみると転炉鋼が４カ月振りの減少、電炉鋼は７カ月連続の減少となった。
　鋼種別生産では、普通鋼が６５０．５万トンと前月比７．４％減（前年同月比０．６％減）、特殊鋼が１８１．２万トンと同１．４％減（同１２．２％減）となり、前年同月比では普通鋼は４カ月振りの減少、特殊鋼は７カ月連続の減少となった。


○熱間圧延鋼材（普通鋼、特殊鋼の合計）生産は７３０．０万トンと前月に比べ６４．７万トン、８．１％減（前年同月比６．３％減）と、前年同月比では３カ月振りの減少となった。また、２０１２年４月〜２０１３年２月累計では８，５９２．３万トンと前年同期比０．１％増となった。


○普通鋼熱間圧延鋼材（一般）の生産は５８５．５万トンと前月比５９．０万トン、９．２％減（前年同月比３．７％減）となり、前年同月比では４カ月振りの減少となった。また、２０１２年４月〜２０１３年２月累計では６，８２８．２万トンと前年同期比１．５％増となった。
　品種別では、条鋼類は１５６．０万トン、前月比３．０％増（前年同月比１．８％減）で、前年同月比では２カ月振りの減少となった。鋼板類は４２３．６万トン、同１３．２％減（同４．５％減）となり、前年同月比では４カ月振りの減少となった。
　主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が３３７．０万トン（前月比１３．９％減、前年同月比１．７％減）と、前年同月比で７カ月振りの減少となった。厚板は８１．０万トン（同１０．１％減、同１２．８％減）と、前年同月比で７カ連続の減少となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が７４．４万トン（同６．６％増、同２．９％減）と前年同月比で５カ月連続の減少となった。H形鋼は３１．５万トン（同１．５％減、同６．３％増）と同９カ月連続の増加、大形形鋼は７．７万トン（同６．７％増、同２５．１％減）と同２カ月連続の減少、中小形形鋼は９．１万トン（同０．６％増、同５．４％減）と同４カ月振りの減少となった。


○特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は１４４．５万トンと、前月に比べ５．７万トン、３．８％減（前年同月比１５．３％減）となり、前年同月比では７カ月連続の減少となった。また２０１２年４月〜２０１３年２月累計では１，７６４．１万トンと前年同期比４．７％減となった。


※「全国鉄鋼生産高／全国鋼材生産高」は添付の関連資料を参照