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矢野経済研究所、健康食品市場に関する調査結果を発表
健康食品市場に関する調査結果 2012
〜効果・効能が広く知られている素材や効果実感を得やすい素材が拡大傾向〜
【調査要綱】
矢野経済研究所では、次の調査要綱にて国内健康食品市場の調査を実施した。
1.調査期間:2012年11月〜2013年2月
2.調査対象:健康食品メーカーを中心に、一般食品メーカー、製薬メーカー、関連団体、管轄官庁等
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・FAXによるヒアリング、消費者アンケート調査、文献調査併用
<健康食品とは>
本調査における健康食品とは、機能性を訴求した食品であり、かつその形状が、錠剤、カプセル、粉末、ミニドリンクタイプの商品のみを対象とする。
【調査結果サマリー】
◆2012年度の健康食品市場規模は前年度比100.5%の7,085億5,000万円を予測
2012年度の健康食品市場規模(メーカー出荷金額ベース)は前年度比100.5%の7,085億5,000万円を予測する。今後も高齢化社会の進展に伴い、中高年齢層を中心とした健康維持・増進、美容・アンチエイジング、エイジングケアへの高い意識を背景に、健康食品の需要は高まるものと考えるが、主力チャネルである通信販売が競争激化の影響により成長率が鈍化するものと予測されるため、それに連動して市場全体の成長率も影響を受けるものと考える。
◆主力の通信販売チャネルは相次ぐメーカー参入のため競争激化、一方ドラッグストアは「ワンストップショッピング」が奏効し好調
主力チャネルである通信販売の2011年度の市場規模は前年度比104.8%の2,756億円と堅調に推移したが、相次ぐメーカーの参入により競争が激化している。一方、主にドラッグストアで構成される薬系チャネルは前年度比103.4%の910億円と好調に推移した。消費者の利便性を考慮した売場づくりである「ワンストップショッピング」が奏効し、来店客の需要喚起につながっている。
◆効果・効能が広く知られている素材や効果実感を得やすい素材が拡大傾向
健康食品に対する表示・広告の適正化に向けた行政の規制・監視が強化されるなかで、素材およびその効果・効能が広く知られている素材であるにんにくが通信販売を中心に好調であるほか、気になる症状に対して効果や実感を得やすい素材としてグルコサミンやブルーベリー(ビルベリー)が拡大傾向にある。また女性を中心に美容・アンチエイジング対策素材も引き続き堅調である。
【資料発刊】
資料名:「2013年版 健康食品の市場実態と展望」
http://www.yano.co.jp/market_reports/C54116500
※以下、リリースの詳細は添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照