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アンリツ、携帯性に優れた小型・軽量の無線品質測定計測器を発売

2013-03-16

LTE FDDサービスの通信品質向上に貢献
ハンディエリアテスタ ML8761Aの販売を開始


 アンリツ株式会社(社長 橋本 裕一)は、LTE FDD[※1]サービスエリアの無線品質測定を可能とする計測器のラインアップを拡充。3月13日から販売いたします。
 今回販売を開始するML8761Aは、2.1GHzと1.5GHzで運用されるLTE FDD基地局に対応しています。
 ML8761Aは、携帯性に優れた小型・軽量(190mm×96mm×48mm、700g以下)の計測器であり、電池動作を実現しています。これにより、電測車[※2]が入れない狭い場所、レジャー・スポーツ施設、公園、ビル内や地下街などに簡単に持ち運べ、LTE FDDサービスエリアの無線品質(RSRP[※3]、SIR[※4]など)が測定できます。
 スマートフォンやタブレット端末を利用したデータ通信トラフィックが急増している今日、第3世代移動通信サービスの5倍から10倍の速度でデータ通信を可能とするLTE FDDサービスエリアの拡充が進められています。
 アンリツは電測車では対応困難な定点・歩行測定に適したハンディエリアテスタの提供を開始することで、LTEサービスの通信品質向上に貢献いたします。


[開発の背景]
 スマートフォンやタブレット端末によるデータ通信トラフィックが急増しているなか、国内の通信事業者は、LTEサービスエリアの拡充に注力しています。
 この作業では、圏外エリアの発生を防止するために、LTE FDD基地局がカバーするエリアの通信品質を評価し最適化を図っていますが、屋内や電測車の使用が困難な場所での測定が課題となっており、定点・歩行測定に適したエリア計測器が強く求められていました。
 アンリツは、従来から電測車に搭載し、LTE FDD基地局エリアの無線品質を測定する計測器として、エリアテスタML8780Aシリーズを提供していますが、さらに今回、上記ニーズに対応。新たに、ハンディエリアテスタML8761Aを開発しました。
 ML8761Aは、小型・軽量・電池動作の計測器であり、簡単に持ち運びが可能。屋内や電測車が入れない場所でのLTE FDD基地局のエリア調査・保守に貢献いたします。


[製品概要]
 ハンディエリアテスタML8761Aは、2.1GHzと1.5GHzで運用されるLTE FDD基地局エリアの無線品質測定を可能とする計測器です。小型・軽量のハンディサイズで電池動作を実現しており、屋内や電測車では測定困難な場所でのエリア調査・保守に最適です。
 また、測定性能も優れ、高機能モデルのエリアテスタML8780Aシリーズと同等の測定ダイナミックレンジ[※5]でLTE FDD基地局エリアの無線品質を評価できます。


[主な特長]
■定点・歩行測定に最適なハンディサイズ
 ML8761Aは、190mm×96mm×48mm、700g以下という小型・軽量化を実現しています。単3形ニッケル水素充電池で約3時間の連続動作が可能であり、電測車の入れないビルや各種施設内、地下街や人ごみの中での定点・歩行測定に適しています。

■優れた受信性能
 ML8761Aは、上位機種であるML8780Aシリーズと同等の測定ダイナミックレンジおよび測定確度を有しており、LTE FDD基地局のエリア評価において、正確で信頼性の高い測定が可能です。

■測定箇所に応じた計測器の選択が可能
 LTE FDD基地局エリア調査では、電測車の走行による測定と定点・歩行測定が行われています。
 アンリツは、すでに電測車に搭載する計測器としてエリアテスタML8780Aシリーズを販売しています。さらに今回、定点・歩行測定に対応したハンディサイズのML8761Aを開発したことにより、測定箇所に応じて計測器を選択できます。


[対象市場・用途]
■対象市場:携帯電話事業者、基地局建設・保守業者
■用途:FDD LTE基地局のエリア調査・保守


[営業情報]
■販売開始:平成25年3月13日
■予定販売台数:200セット(初年度1年間、国内のみ)
■価格:ハンディエリアテスタ ML8761A(2.1GHz/1.5GHz対応)180万円


[用語解説]
[※1]LTE FDD:Long Term Evolution Frequency Domain Duplex
 LTE規格には、FDD方式とTDD方式の2つがある。LTE FDDは使用する周波数帯域を送信用と受信用に分割し、同時に送受信する方式である。なお、TDD方式は、送信信号と受信信号を同じ周波数で短い時間間隔で分割し、交互に伝送する。
[※2]電測車
 計測器やアンテナを搭載した特殊車両であり、無線信号の品質測定で使用される。
[※3]RSRP:Reference Signal Received Power
 無線信号の品質評価や補正、同期のために使用されるリファレンス信号の受信電力。RSRPを測定することにより、基地局から放射された電波の強さがわかる。
[※4]SIR:Signal to Interference Ratio
 リファレンス信号と干渉する信号の電力の比。SIRを測定することにより、基地局から放射された電波に他の無線信号がどのくらい干渉しているかがわかる。
[※5]ダイナミックレンジ
 計測器の性能を表す尺度。ダイナミックレンジが大きいほど、広いレベル範囲の信号を測定できる。


 *製品画像は添付の関連資料を参照


<お客様からのお問合せ先>
 アンリツ株式会社
 計測器営業本部 営業推進部
 TEL:0120−133−099(046−296−1208)
 FAX:046−296−1248
 E−mail:SJPost@zy.anritsu.co.jp

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