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村田製作所、0402サイズ高周波チップインダクタ「LQP02TQシリーズ」を量産開始
超小型0402サイズで世界トップのQ特性を実現!!
0402サイズ高周波チップインダクタ LQP02TQシリーズの
量産開始について
※商品画像は添付の関連資料を参照
<要旨>
株式会社村田製作所は、スマートフォンに本格的に採用が始まっている超小型0402サイズ(0.4×0.2mm)のフィルムタイプ高周波チップインダクタ(*1)「LQP02TQシリーズ」の量産を開始しました。
本製品は、当社従来品と比較し、周波数2.4GHzにおいてQ値(*2)特性が約30%向上し、0402サイズでは世界トップクラスのQ特性を有します。また、インダクタンス値の狭偏差タイプ、幅広いインダクタンスラインアップにより、電子機器のさらなる小型化、高性能化に貢献します。
<背景・詳細>
スマートフォンをはじめとする小型モバイル機器のマルチバンド化、多機能化、高機能化に伴い、搭載される部品の数は増加しています。一方、各種モバイル機器の一層の小型化に伴い、超小型0402サイズの採用が本格化しています。当社ではすでに0402サイズの高周波チップインダクタLQP02TNシリーズを量産していますが、小型モバイル機器のさらなる小型化、高機能化に貢献すべく、0402サイズにおいて新たにLQP02TQシリーズを商品化しました。
本製品は、当社独自の最新微細加工技術を用いて最適なコイルパターンを形成すると同時に、L字電極構造を採用することによって、0402サイズにおいて世界トップのQ特性を実現しています。新シリーズLQP02TQ6N8(インダクタンス値6.8nH)の周波数2.4GHzにおけるQ値は30と高く、当社従来品LQP02TN6N8におけるQ値23と比較して約30%向上しています。
また、インダクタのラインアップは0.4nH〜10nHまで31アイテムを揃え、インダクタンスの偏差についても±0.1nH(0.4〜3.9nH)、±3%(4.3〜10nH)と狭偏差に対応しています。今後さらなる狭ステップ化、インダクタンス値拡大を進めてまいります。
なお、当商品は、RoHS指令(*3)での規制対象物質を使用しておりません。
<特徴>
・超小型・薄型0402サイズ(0.4×0.2×0.2mm)
・0402サイズでは世界最高のQ値を実現
・31アイテムの品揃え(インダクタンス値:0.4〜10nH)
・狭偏差に対応(インダクタンス偏差:±0.1nH[0.4〜3.9nH]、±3%[4.3〜10nH])
<用途>
・携帯電話用高周波モジュール(PA/ANT/SAW/GPSなど)
・スマートフォン、携帯電話(WCDMA/GSM/LTEなど)
・W−LAN/Bluetooth(R)など各種無線モジュール
・高周波回路全般
<品番と仕様><電気的性能><外形寸法図>
※添付の関連資料を参照
<生産体制>
2013年2月より福井村田製作所にて量産開始
<サンプル価格>
5円/個
<用語説明>
*1 インダクタ:
コンデンサや抵抗器とともに電子回路の基本となる部品で、コイルとも呼ばれている。
主な用途として信号系と電源系の2種類に分類が可能で、「高周波用インダクタ」は信号系のインダクタに該当し、特に高周波回路などで使用するものを指す。電気信号を伝える回路で主に周波数マッチングやフィルタとして使われる。電源系のインダクタは、半導体への電源供給回路で、ノイズ抑制や平滑などの役割を果たす。
*2 Q値:
DF(Dissipation Factor)誘電正接の逆数で、数値が大きいほどロスは少ない。Q値が高いほど、ロスが少ない高性能なインダクタと言える
*3 RoHS指令:
電気・電子機器における鉛、カドミウム、水銀、六価クロム、PBB、PBDEの使用を制限する指令
〔お客様からのお問い合わせ先〕
▼こちら
https://www.murata.co.jp/contact/product/contact.php?g_product_category=inductor