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バブコック日立、ポーランドの石炭火力発電所向け排煙脱硫装置を受注
ポーランドの石炭火力発電所向け排煙脱硫装置を受注
株式会社日立製作所(執行役社長:中西宏明/以下、日立)のグループ会社であるバブコック日立株式会社(代表取締役社長:脇野 哲郎/以下、バブコック日立)は、このたび、ポーランド共和国(以下、ポーランド)の発電会社であるエネア・ヴィトバルザニエ社(ENEA Wytwarzanie S.A.(社長:Andrzej Pawel Schroeder(アンドュツ・パベウ・シュローダー))より、コジェニッチェ火力発電所1,2,7,8号機(合計出力860MW)の排煙を一括で処理できる脱硫装置を受注しました。2015年7月に運転を開始する予定です。
欧州では、2016年1月より、火力発電所から排出される硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)の規制強化が決定しており、欧州各国の電力会社は脱硫および脱硝装置を追加設置するなどの対策を進めています。
バブコック日立の脱硫装置は、発電所から排出される石炭燃焼排ガスに含まれているSOx等を高い効率で除去でき、大気汚染の防止に有効です。バブコック日立は、1970年代から脱硫装置を国内外に多数納入しており、ポーランドでも、2001年から2010年にかけて、コジェニッチェ火力発電所向けに3基を納入しています。
今回の受注は、ワルシャワ南南東約70kmに位置するポーランドで最大級の石炭火力発電所であるコジェニッチェ火力発電所(総出力2.8GW(*)) 1,2,7,8号機の排煙を一括で処理する脱硫装置を追加設置するものです。2012年9月に受注した新規建設の11号機向けに続くもので、過去に同発電所に納入した脱硫装置の高い信頼性が評価され、受注に至りました。今回の受注により、コジェニッチェ火力発電所1〜11号機全てにバブコック日立の脱硫装置が設置されることになります。
バブコック日立は、今後も多数の案件が見込まれる欧州市場や、アジア市場での受注活動を積極的に推進し、高効率な機器・システムの提供を通じて環境負荷低減に貢献していきます。
*既設1〜10号機の合計出力
以上