共同印刷、錠剤PTPシート用「アウトガス除去機能付きフィルム」を開発

共同印刷、錠剤PTPシート用「アウトガス除去機能付きフィルム」を開発
薬剤の効能を損なわずに、薬剤の安定性や服用性を改善
第一三共向けに製造・出荷開始



　共同印刷株式会社（本社：東京都文京区、代表取締役社長：稲木歳明、以下当社）は、錠剤PTPシート（※）向けの「アウトガス除去機能付きフィルム」を開発し、第一三共株式会社の錠剤用PTPシートとして製造・出荷を開始しました。

　この「アウトガス除去機能付きフィルム」は、薬剤の安定性阻害や臭いのもととなるアウトガスを除去することで、薬剤の効能を損なうことなく、薬剤の安定性や患者の服用性を改善する画期的なフィルムです。吸着材の同梱が不要なため、吸着材の誤飲リスクも発生しません。また、従来のPTPシートに「アウトガス除去機能付きフィルム」を積層するだけなので、導入時の新たな設備投資も不要で、従来のPTP充填包装機をそのままご使用いただけます。
　フィルム製造は、医薬品の製造および品質管理の基準であるGMPを取り入れた高水準の管理・衛生環境、最先端の設備を備えた、当社守谷工場の医薬・産業資材棟（茨城県守谷市）で行います。同工場は、吸湿機能フィルム「モイストキャッチ(R)」や酸素吸収フィルム「オキシキャッチ(R)」といった医薬品向けのフィルムなどを製造する、高機能資材の専門工場です。

　今後当社は、本製品をはじめとする吸着・吸湿機能フィルムや酸素吸収フィルムなどのラインアップを拡充し、当社独自の高機能性フィルムのさらなる販売拡大と、医薬・産業資材事業の発展に努めます。

　※PTPシート…薬剤を１錠ずつアルミなどの金属シートやプラスチックで個包装するシート。PTPはPress　Through　Packageの略で、押し出して取り出す包装形態。