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野村総研、ID情報を活用したサービス連携ソリューションに「エンタープライズID連携機能」を追加

2013-03-07

OpenIDで従業員向けサービスの利便性とセキュリティを向上
〜「Uni−ID」の新機能「エンタープライズID連携機能」を
ベネフィット・ワンが提供する福利厚生サービスに導入〜



 株式会社野村総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:嶋本 正、以下「NRI」)は、ユーザのID情報を活用して各種サービスを連携するためのソリューション「Uni−ID(ユニアイディー)(※1)」シリーズのうち、「Uni−ID RP Express(ユニアイディー・アールピー・エクスプレス)(※2)」に、「エンタープライズID連携機能(以下、本機能)」を追加しました。

 近年、企業向けに「福利厚生」や「勤怠管理」など、主に社員一人ひとりが利用するWebサービスを提供する外部の事業者(以下、事業者)が多数登場しています。これらのサービスを利用する企業(以下、利用企業)では、利用するサービスごとのID管理が必要となり、社員から見てもその都度異なるパスワードを入力しなくてはならないなど、利便性の悪化やセキュリティ上の懸念が生じています。

 社内システムのシングル・サインオン(SSO)(※3)化に取り組む企業が増え、事業者のサービスに対しても、社内用のIDを用いてサインオンしたい、というニーズが強まっています。しかし、利用企業によって、対応しているID連携仕様(※4)や実装されたシステムの運用形態がそれぞれ異なるため、事業者側が個別に対応することは容易ではありませんでした。

 NRIは、こうした課題を解決するために、複数サービス間のID連携を支援するSaaS型ソリューション「Uni−ID RP Express」に、利用企業の社内IDで事業者のサービス利用を可能とする「エンタープライズID連携機能」を追加しました。本機能がもつ特長は、以下の通りです。


■利用企業の仕様の違いを吸収
 利用企業ごとにID連携仕様が異なっていても、それらの環境との接続を可能とする一方、事業者側には単一のインターフェースを提供。これにより事業者は、利用企業各々のID連携仕様に合わせる必要が無くなる。


■最新のオープン標準「OpenID Connect」に準拠
 従来のID連携仕様に比べ、より接続が容易な「OpenID Connect」を採用。これにより事業者は、利用企業とのID連携環境を迅速に構築することが可能となる。


■SaaS型のクラウドサービスとして提供
 本機能はオンプレミス(自社環境への導入・運用)型ではなく、SaaS型のクラウドサービスとして提供。そのため事業者ならびに利用企業は、それぞれのシステムに新たな追加が不要となる。

 本機能の提供先は事業者側ですが、事業者が本機能をサービスに組み込むことにより、利用企業と事業者それぞれに次のようなメリットが生じます。

  ●利用企業の社員は、自分が使いなれた社内IDで一回サインオンすれば、事業者が提供する社外サービスも使えるようになる。利用企業は、システム対応の負担が減るとともに、社外サービスへのサインオン時の認証手段を社内IDに一元化することで、セキュリティが向上する。

  ●事業者は、利用企業が採用する仕様によらず、IDを連携させることが容易となるので、サービスを提供する企業の拡大を図りやすい。

 本機能は、2013年1月に株式会社ベネフィット・ワンが提供する福利厚生サービスに導入され、同社のサービス利用企業において、社内IDを用いたSSOが実現しました。株式会社ベネフィット・ワンは本機能を活用することで、同社サービスを提供する企業のID連携機能に合わせるため、個別にシステム対応を行うことが不要となり、スムーズなサービス提供を実現できました。

 NRIは、これからも「Uni−ID RP Express」をはじめとするID関連ソリューションの拡充を通じ、企業のIT活用における利便性とセキュリティの両立を、積極的に支援していきます。


※1 Uni−ID:
 これまで各サイトが個別に管理していたユーザのID(アイデンティティ・個人の認証結果や属性)情報を連携することで、ID管理の効率化とより付加価値の高いサービスを実現するNRIのソリューション。
 http://uni-id.nri.co.jp/

※2 Uni−ID RP Express:
 外部のさまざまなサービス事業者に対して、ID情報の取得や業務サービスへの接続を容易にする機能を提供するソリューション。外部サービスを活用したWebサイトの構築・運用の負担を低減するとともに、今後のサービス拡充を迅速に行なうことが可能となる。
 http://uni-id.nri.co.jp/products/express.html

※3 シングル・サインオン(SSO):
 複数のサービスに関し、一度ユーザ認証(サインオン)を行えば、その後再度、認証を行うことなく他のサービスを利用できる仕組み。

※4 ID連携仕様:
 システム間でID情報を要求・提供し、SSOや属性情報交換を行うための仕様。「OpenID」「WS−Federation」「SAML」など、複数の仕様が存在。


 「Uni−ID」は、株式会社野村総合研究所の登録商標です。その他記載されている製品名、サイト名、サービス名は、各社の登録商標または商標です。


※参考資料は、添付の関連資料を参照

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