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パテント・リザルト、バラスト水処理技術に関する特許総合力ランキングを発表
バラスト水処理技術、特許総合力トップ3は三井造船、日立製作所、三菱重工業
経営分析、競合調査、特許分析の株式会社パテント・リザルトはこのほど、バラスト水処理技術について、参入企業に関する調査結果をまとめました。バラスト水とは、主に貨物船において、積荷を降ろした際に重しとしてバランスを取るために使用する水のことですが、荷物積載時には排出されるため、港周辺の生態系に悪影響を与えるなどの問題が指摘されています。そこで、国際海事機関(IMO)は「バラスト水管理条約」を採択し、将来的には全ての船舶にバラスト水処理装置の搭載が義務付けられました。この動向は造船会社などを中心に、大きなビジネスチャンスと捉えられています。
今回の調査では、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました(2010年10月末時点のパテントスコアに基づき評価)。その結果、「総合力ランキング(※)」では、1位三井造船、2位 日立製作所、3位 三菱重工業となりました。
総合力1位となった三井造船は、出願開始時期は早くはないものの、出願件数が2位のJFEエンジニアリングの約2倍、さらには登録特許も非常に多く、バラスト水処理技術に関する積極的な特許戦略が伺い知れます。このような取り組みは、三井造船がIMOの基本承認を素早く受けている要因の一つと考えられます。
本分析の詳細については、簡易コンサルレポートBの「特定技術分野の競合分析:バラスト水処理技術」に掲載しています(税込10万5,000円)
【レポート収録内容】
バラスト水処理技術の分野における
・出願件数の年推移
・出願件数ランキング(権利者ベース)
・審査ステータス分類
・パテントスコア分布
・競合状況を可視化する権利者スコアマップ
・パテントスコア上位10件の特許リスト
・経過情報から見た主要企業比較
・引用情報から見た主要企業の対競合影響度
・発明者分析
【納品形態】
冊子1冊。
CD−ROMにレポートのPDF、分析に使った特許公報リストCSVを収録。
特許分析ツール「Biz Cruncher:ゴールド」2週間ご利用権(分析母集団を使ってご自身でも調査していただけます)。
レポートのサンプルはこちらを参照。
http://www.patentresult.co.jp/img/c-reportB.pdf
※個別特許の経過情報付きリストをご希望の場合は、別途お見積もりいたします。
【調査対象】
・出願日が1992年以降で、1993年から2010年8月末までに公開された特許公報が対象。公開、登録、公表、再公表のすべてが対象で、登録と、公開・公表・再公表が重複している場合は、登録を優先。企業等の集計単位は権利者ベースとする。
【納期】約1週間
バラスト水処理技術のほか、水処理膜、薬品、ろ過装置、MBR、海水淡水化、ポンプ、上下水道漏水防止、水質検査に関するレポートも承ります。また個別にカスタマイズしたレポートをご希望の方は、お問い合わせください。
<お申し込み方法>
ご希望のレポート名を明記の上、お問合せフォームよりお申込み下さい。
http://www.patentresult.co.jp/contact.html
※総合力の評価では、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を企業ごとに集計し、そのうち分析母集団における平均点以上のパテントスコアの値を合算(権利者スコアと呼んでいます)。平均点以上のものだけを集計している理由は、パテントスコアが低くても特許件数が多いことによって総合力が上がってしまうことを防ぐためです。
※ ランキング表は、関連資料参照