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住友重機械工業、ベルギーの産業用ギヤボックス製造・販売会社を子会社化
ハンセン・インダストリアル・トランスミッションズ社の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ
当社は、平成22年10月15日にベルギーのハンセン・トランスミッションズ・インターナショナル社(以後、ハンセン)のグループ会社のうち、産業用ギヤボックスを製造・販売するベルギーのハンセン・インダストリアル・トランスミッションズ社(以後、HIT)の株式を取得し、子会社化することについて、ハンセンに対して買収申込書を提出、独占交渉期間に入ったことを公表いたしました。このたび(現地時間12月20日)株式譲渡契約を締結しましたので、お知らせいたします。今後、ハンセンの株主承認などの手続きを経て、来年3月末までに譲渡を完了する予定です。
記
1.株式の取得の理由
当社は減速機事業をコアビジネスの一つと位置づけ強化してきました。現在、産業用ギヤボックスの減速機事業における売上比率は25%です。新興国の順調な経済成長に伴う減速機需要の伸びが期待される中、中国、南米、南アフリカ、オーストラリア、インド等資源国の旺盛な設備投資を中心に、今後産業用ギヤボックス市場の伸長が見込まれます。
当社の産業用ギヤボックスの海外売上比率は5割強であり、その大半は北米、アジア地域です。
事業規模拡大のためには欧州、南アフリカおよび豪州地域等での売上増が課題となっていました。
ハンセンは、1923年にベルギーで設立された減・増速機メーカーで、高いブランド力を有しています。その子会社であるHITはアントワープ市近郊の製造拠点を中心として、世界6カ国にアッセンブリー工場を持ち、欧州はもちろんのこと、特に今後の成長市場である資源国の南アフリカ、オーストラリアにおいて強い販売チャンネルがあります。
当社は1973年から約20年間にわたりハンセンからギヤボックスの技術供与を受けたことがあり、HITとは今後製品面で早期のシナジー効果を期待することができます。
当社はHITの株式を取得し子会社化することによって販路を拡大し、海外における産業用ギヤボックスの売上拡大を図って参ります。
※ 「2. 異動する子会社の概要」など詳細は、関連資料参照