アラクサラネットワークス、ハイエンドボックス型ギガビット・レイヤ３スイッチを発売

ボックス型レイヤ３スイッチのハイエンド機ＡＸ３６５０Ｓを製品化

〜ボックス型でも本格的なネットワーク仮想化を実現〜


　アラクサラネットワークス株式会社（本社：　神奈川県川崎市　代表取締役社長　和田宏行　以下アラクサラ）は、ネットワークの仮想化をサポートするハイエンドボックス型ギガビット・レイヤ３スイッチの新製品ＡＸ３６５０Ｓを発表しました。

　ＡＸ３６５０Ｓはボックス型のレイヤ３スイッチＡＸ３６００Ｓシリーズの最上位機種となるもので、ネットワーク・パーティション（＊１）によるネットワーク仮想化に対応し、セキュリティを保ったまま、複数のネットワークを論理的に統合するなど、シンプルで効率的なネットワークが実現できます。

　ＡＸ３６５０Ｓでは、単にＶＲＦ機能（＊２）をサポートするだけではなく、１Ｕサイズ（＊３）のボックス型では最大級となる収容条件（＊４）をサポートすることで、多地点に分散した拠点によって構成される大規模なネットワークでも、低コストで本格的な仮想化を実現できるようになります。

　また、１Ｕサイズのギガビットスイッチとしては最大となる、６ポートの１０Ｇｂｐｓアップリンクポートを搭載したモデルを追加しました。

　さらに、ＡＸ３６５０Ｓの製品化に合わせて、大規模な分散ＶＲＦを使用したネットワークでも、運用管理を支援する、視覚化ツールを提供いたします。このツールは、仮想化したネットワークの論理構成と物理的ネットワークの対応付けや、仮想化したネットワークに接続されている端末やサーバなどの利用状況をわかりやすく表示するものです。

　なお、ＡＸ３６５０Ｓは将来のソフトウェアバージョンアップにより、スタック機能（＊５）をサポート予定です。

　ＡＸ３６５０Ｓは２０１１年３月から出荷を開始し、ＡＸ３６００Ｓシリーズ全体で、３年間で２万台の出荷を見込んでおります。


製品一覧
　※　関連資料参照

別紙：製品諸元
　※　関連資料参照


＊１　ネットワーク・パーティション
　ネットワーク・パーティションは、仮想的に分割したネットワークの各部分間のセキュリティや独立性を保ちながら、ネットワークの設備投資最適化を実現するもので、ＶＲＦ機能とＶＬＡＮ機能（＊６）を連携させたものです。

＊２　ＶＲＦ機能　（Ｖｉｒｔｕａｌ　Ｒｏｕｔｉｎｇ　ａｎｄ　Ｆｏｒｗａｒｄｉｎｇ機能）
　１台のＬＡＮスイッチの中に複数のルーティングケーブルを持たせることによって、仮想的に複数のＬＡＮスイッチとして動作させる機能。

＊３　１Ｕサイズ
　高さ４３ｍｍ

＊４　収容条件
　ポート数やサポート可能な経路数、フィルタ設定（ＡＣＬ）数など、通信容量以外に対応できるネットワーク規模を制限する要因となる性能全般を示す。

＊５　スタック機能
　複数台のＬＡＮスイッチを専用ケーブルまたはＬＡＮケーブルで接続し、論理的に１台のＬＡＮスイッチとして利用する機能。この機能により管理の一元化、多ポート収容、経路の冗長化が可能になる。

＊６　ＶＬＡＮ機能　（Ｖｉｒｔｕａｌ　ＬＡＮ機能）
　ひとつの物理的なＬＡＮを論理的に複数に分割して利用する方法。一般にレイヤ２のイーサネットパケットにタグを付加することで、パケットの属する論理的なＬＡＮを識別する。


■アラクサラネットワークス株式会社について
　アラクサラネットワークス株式会社は、「快適で安心して使えるネットワークを世界の人々に提供し、豊かな情報通信社会の実現に貢献」を企業理念としています。情報ライフラインを支える概念としてギャランティード・ネットワークを提唱し、ネットワーク構築に必要な基幹系ルータおよびスイッチの開発から設計、製造、販売、保守のサービスを提供しています。

　会社名　　　　　　アラクサラネットワークス株式会社

　設立日　　　　　　２００４年１０月１日

　代表者　　　　　　代表取締役社長　和田宏行

　資本金　　　　　　５５億円

　所在地　　　　　　神奈川県川崎市幸区鹿島田８９０　新川崎三井ビル西棟

　従業員数　　　　　約３１０名　（２０１０年３月末現在）

　ＵＲＬ　　　　　　　　http://www.alaxala.com/


■商標名称等に関する表示
　イーサネットは、富士ゼロックス（株）の登録商標です。
　その他本文に記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。


　※　製品画像などは、関連資料参照