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トランスジェニック、香港で「トラップマウス技術」に関する特許が成立

2010-12-23

「トラップマウス技術」に関する特許が香港にて成立


 株式会社トランスジェニック(代表取締役社長:福永健司、熊本県熊本市)の基幹技術「可変型遺伝子トラップマウス技術(以下、本技術)」に関する基本特許が、香港において成立したことをお知らせいたします(特許番号1048830B)。

 このたび香港で成立した特許は、熊本大学生命資源研究・支援センター 教授 山村研一(当社取締役)らにより発明された、遺伝子組換実験動物であるトランスジェニックマウスを高効率で作製する技術であり、ランダムに遺伝子に導入することが可能なトラップベクターおよびこれを用いた可変型遺伝子トラップ法を広くカバーした特許であります。本技術は、相同組換え法にも応用が可能なため、マウス遺伝子を破壊できるだけでなく、ヒト遺伝子を挿入し、ヒト疾患の病因・病態解析に極めて有用な「ヒト化マウス」を作製できる特徴を有します。なお、本技術に関する特許は、すでに欧州、米国、中国で一部成立しています。

 当社は、本技術を用いて大規模・網羅的に遺伝子破壊マウス・ES細胞を作製し、これらのリソースを「TG Resource Bank R」としてウェブ上で公開し、創薬ターゲット遺伝子探索、遺伝子の機能解析などを目的とする研究に継続的に使用していただくために、国内外の製薬企業・研究機関などに対して系統毎に使用権を許諾するライセンスビジネスを展開しております。

 なお、本件の本年度連結業績への影響は軽微であり、業績予想には変更がありません。


◆ご参考

:可変型遺伝子トラップ法
 熊本大学生命資源研究・支援センター 教授 山村研一(当社取締役)らにより発明された、遺伝子改変マウスの効率的な作製方法であり、トラップベクターによりマウスES細胞に発現する遺伝子をランダムに完全破壊する方法です。従来のトラップ法に比べて、遺伝子の完全破壊が行えること、破壊した遺伝子の位置にヒト遺伝子や突然変異などを挿入可能であることが特徴であり、ヒト疾患モデル動物の開発や詳細な遺伝子機能解析に有用な手法です。

:TG Resource Bank R
 当社が保有する可変型遺伝子トラップ法を用いて作製した遺伝子破壊マウス約700系統・遺伝子破壊ES細胞約2000 クローンのライブラリーです。
  http://www.transgenic.co.jp/jp/products/mice/index.html


以上

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ライセンス クローン ベクター 福永健司 熊本大学

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