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NTTデータ、信金向けにAndroid端末を活用した新たな営業支援サービスを開発
信用金庫向けの新たな営業支援サービスを開発
〜Android端末向けクラウド・プライベート型サービス提供により営業活動を強力にサポート〜
株式会社NTTデータは、信用金庫向けの新たな営業支援サービスを開発します。
今回新たに、1.Android端末向けクラウド型各種営業支援サービスの開発、2.金融機関ごとに構築可能なAndroid対応プライベート型営業支援サービスの開発、3.営業支援端末のラインアップ拡充の3つについて、2013年度中の提供開始を目指します。
導入が容易で、月額課金で利用可能なクラウド型サービスと、勘定系に接続し、顧客情報等を活用した取引の拡大や営業活動の可視化を可能とするプライベート型サービスの2つのサービスを提供します。勘定系接続と、Web閲覧やクラウド利用の両面を同一端末で実現可能な仕組みは、信用金庫向け営業支援サービスとしては初となります。
本サービスの導入により信用金庫では、渉外担当者や営業店窓口担当者がAndroid端末等を用いて、信用金庫の保有するさまざまな情報の共有・収集をすることが可能となり、顧客対応力を大幅に向上させ、世の中の変化に柔軟に対応できる経営を実現します。
<背景>
信用金庫においては、顧客の多様化するニーズに対応するため、より顧客視点に立ったさまざまなサービスをタイムリーかつ明確に提供できる競争力の高い営業スタイルへの転換を求められています。
このような環境変化の中で信用金庫は、渉外担当者と営業店窓口担当者は顧客情報を戦略的に活用し、営業力の強化を図ることが課題となっています。一方、取引や商品数の増加によるセールスの複雑化に伴い、営業活動の可視化やワークスタイルの変革も求められています。
NTTデータでは従来、渉外担当者向けに集金業務支援を主軸とした専用端末による勘定系情報照会等のサービスを提供してきましたが、信用金庫の持つ課題を解決するため、渉外担当者による案件情報の取得・蓄積、情報共有手段の強化と、顧客への新たな提案スタイルを可能とするサービスの提供を目指し、今回新たにAndroid端末対応を主軸とした営業支援クラウド型サービスとプライベート型サービスの開発、端末ラインアップの拡充をすることとなりました。
※図:営業支援サービス全体像は添付の関連資料参照
1.金融機関向けクラウド型営業支援サービス「CONTIMIXE(R)クラウド」の特長
金融機関向け営業支援クラウドサービス「CONTIMIXEクラウド」は、Android端末向けの、各種営業支援アプリケーション機能を提供するSaaS型サービスプラットフォームです。
1.システム初期投資コストを削減可能
クラウド型サービスであるため、金融機関はサーバー等の初期投資費用を抑えてサービスを利用することが可能です。
2.必要な機能だけを選択しランニングコストを削減可能
金融機関は必要なアプリケーション機能を自由に選択することができます。また、費用は利用する機能に対してのみ発生するため、ランニングコストを抑えた運用をすることが可能です。
3.金融機関向けに最適なアプリケーションを提供
NTTデータグループのみならず、他社製金融機関向けアプリケーション製品についてもクラウドサービスとして提供し、金融機関にとって最適なサービスを提供します。
4.Android端末向けセキュリティー機能
金融機関においてAndroid端末を利用する際に特に重要となる、紛失・盗難時の情報漏えい対策や不正利用防止等のセキュリティー機能を提供します。また、独自のアプリケーション配信機能を提供するため、渉外・営業担当者による業務用以外のアプリケーションのダウンロードを防止します。
5.Android端末導入サポートを実施
通常Android端末に各種アプリケーションを導入する場合、アプリケーションごとに環境構築、保守、セキュリティー対策、契約等の調整が必要です。こうした煩雑な業務についてNTTデータがすべて対応します。
<主なサービス内容(予定)>
項番 :(1)
サービス:基盤サービス
概要 :モバイル端末管理機能やアプリケーション配信機能を提供し、セキュアな環境でのモバイル端末運用を可能とします。
項番 :(2)
サービス:コンテンツ配信
概要:パンフレットや動画などのコンテンツを配信・閲覧する機能を提供します。常に最新の資料の配信が可能です。
項番 :(3)
サービス:住宅ローンシミュレーション
概要 :住宅ローンに関する新規・借り換え・繰り上げ返済のシミュレーション機能を提供します。金融機関ごとの商品に合わせた金利等の表示が可能です。
項番 :(4)
サービス:資金ニーズ喚起ツール
概要 :教育資金、住宅資金、老後資金など、ライフステージで必要となる資金の統計値を紹介し、お客さまニーズの喚起をサポートするツールです。
今後も、音声による日報入力等、金融機関の要望に応じたメニュー拡充を検討していきます。
注 CONTIMIXEクラウドでは、NTTデータのBizSMA(R)ソリューションを活用しています。
2.プライベート型営業支援サービスの特長
しんきん共同システム利用している各信用金庫個別に構築が可能な、Android端末にも対応したプライベート型営業支援サービスです。プライベート型であるため、勘定系システムと連携し、顧客情報等をAndroid端末上で参照することが可能となります。
<従来提供してきた機能のAndroid端末対応化>
・勘定系情報の参照および信用金庫保有の独自情報の閲覧が可能
勘定系へのオンライン照会メニューを拡充し、Android端末でも最新の情報がリアルタイムで照会可能となることで、最新の情報に基づいた的確な営業活動をサポートします。また、信用金庫にて独自に保有している情報を端末から閲覧可能となります。
<今回新たに開発するAndroid端末専用機能「案件・顧客情報管理機能」>
・管理者、渉外・営業担当者の営業効率、営業活動の質の向上が可能
案件管理、顧客情報管理等では進行状況をグラフや表を用いて可視化し、担当者間での情報共有・有効活用が可能となるため、渉外・営業担当者のみならず、管理者による状況の把握や営業活動の質を向上することができます。
・コンプライアンス順守のための販売ナビゲーション機能
販売における必要項目をチェックすることで、リスク商品等の販売を正しい手順で行えるよう支援する販売ナビゲーション機能により、ベテランから若手営業担当者まで、コンプライアンス違反のリスクを軽減することができます。
・地図情報との連携
訪問履歴や訪問予定、顧客情報の詳細等を、地図上で色別表示やピン表示などで可視化することにより、視覚的な訪問計画策定やキャンペーンの推進といった営業活動をサポートします。
なお、案件・顧客情報管理機能の開発に当たっては、日本システム技術株式会社と協業し、金融機関向けパッケージ「BankNeo(R)」をベースとして開発を行います。
3.営業支援端末のラインアップ拡充
本営業支援サービスで利用可能な端末として、Android端末(スマートフォン、タブレット)を新たに追加します。
1.携帯ハンディ端末(スマートフォン型)
集金業務および営業支援の両方を用途として利用する端末になります。
CONTIMIXEクラウドで提供される各種サービスならびにプライベート型営業支援サービスの利用が可能となります。
2.タブレット端末
営業支援を主軸とした業務端末として利用する端末になります。
CONTIMIXEクラウドで提供される各種サービスならびにプライベート型営業支援サービスの利用が可能となります。
※画面イメージは添付の関連資料参照
<今後について>
以下のスケジュールで提供を予定しています。
1.クラウド型営業支援サービス「CONTIMIXEクラウド」は2013年1月からトライアルを実施、2013年度上期に本格サービス開始予定です。信用金庫への展開後、他金融業態への展開も検討します。
2.プライベート型営業支援サービス、3.営業端末のラインアップ追加は2013年度下期の提供予定です。
<注釈>
・「CONTIMIXE」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
・「BizSMA」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
・「BankNeo」は日本国内における日本システム技術株式会社の登録商標です。
・「Android」はGoogle.Incの商標です。
・その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。