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住友金属鉱山、2012年中期経営計画(2013年度〜2015年度)を策定

2013-02-13

2012年中期経営計画の策定について
− 世界の非鉄リーダー&日本のエクセレントカンパニーをめざして −



 住友金属鉱山株式会社(本社:東京都港区、社長:家守伸正)は、長期ビジョンとその達成に向け2013年度から2015年度までの2012年中期経営計画(以下「12中計」)を策定しました。
 当社は、2009年中期経営計画(以下「09中計」)において、事業構造の転換による長期ビジョンを見据えた新成長戦略の推進を基本戦略とし、企業価値向上のための諸施策を展開してまいりました。
 資源・金属事業では、シエラゴルダ銅鉱山開発プロジェクトへの参画、ニッケル10万トン/年生産体制に向けたタガニートプロジェクトと電気ニッケル6万5千トン/年への増産起業の推進、菱刈・ポゴ金鉱山の新規鉱量獲得を、材料事業では、ボンディングワイヤー等成長戦略が描けない事業からの撤退等による事業構造の転換や、電池材料・サファイア基板などの環境・エネルギー分野への経営資源の集中を進めてまいりました。
 「12中計」では、「09中計」で取り組んだ大型プロジェクトを成果に結び付けるとともに、次期中計以降も見据えて、戦略案件の種まき、植付けを行なうことにより、企業価値の持続的向上をはかる経営戦略を策定いたしました。

 当社をとりまく事業環境は、世界景気の先行き不安の後退、為替レートの変動など世界経済が転換点をむかえている中で、資源をめぐっては優良資源の希少化や資源ナショナリズムが引続き進展し、さらに国内では東日本大震災を受けて環境・エネルギー事業がクローズアップされるなど大きく変化しています。当社はこうした環境変化も踏まえながら、【資源】、【製錬】、【材料】の三つのコアビジネスの継続的成長により、「世界の非鉄リーダー&日本のエクセレントカンパニー」となるべく、ニッケル年間15万トン生産体制と銅30万トン・金30トンの権益分年間生産量、新規の材料製品での経常利益50億円/年、連結売上高1兆円/年・連結当期純利益1千億円/年をめざして、成長戦略を推進してまいります。

 当社は、銅製錬を事業の発祥とする会社であり、優良な資源権益の確保にとどまらず、それらを製錬・加工して高品質の地金や材料を供給することで社会に貢献するとともに、企業価値を向上させていくことができると考えています。そのことが真の意味での「世界の非鉄リーダー」であると認識し、これに向けて更なる成長をめざします。
 また、「日本のエクセレントカンパニー」となるべく、売上高1兆円/年、当期純利益1,000億円/年の規模と収益力を持ち、確固とした経営理念・経営ビジョンや、これらに基づくコーポレート・ガバナンスの徹底とCSR(Corporate Social Responsibility)活動の充実をはかる等の強固な経営基盤の下で、成長戦略を継続的に打ち出し実現していく企業をめざします。
 成長戦略の柱となる各大型プロジェクトの遂行については、「種まき」「植付け」「育成」「刈取り」のステージにそれぞれ区分し、12中計はもとよりそれ以降のいずれの中期経営計画の期間においても、3つのコアビジネスの大型プロジェクト案件が「種まき」「植付け」「育成」「刈取り」の各ステージにあり、これらのPDCA管理を徹底することを基本モデルとして、継続的な成長戦略の遂行をはかっていくこととしています。
 資源事業では、自社探鉱、シエラゴルダプロジェクトの戦力化を推進し、製錬事業では、ニッケル10万トン/年体制を確立するとともに、HPAL(High Pressure Acid Leach:高圧硫酸浸出)技術の進化による更なる競争力の強化をめざします。材料事業では、事業構造の転換を進め成長事業に経営資源を集中し、環境・エネルギー関連分野の電池材料等の拡大を進めてまいります。


<各コア事業の戦略概要>
 1)資源事業
   長期ビジョンとして、2021年に、権益分年間生産量銅30万トン・金30トンとすることをめざして探鉱と開発案件への参入を進めます。シエラゴルダプロジェクトは2014年の操業開始に向けて開発を進めていきます。また、菱刈・ポゴ金鉱山は、新規鉱床の開発を進めマインライフの延長をはかります。ニッケルは、ソロモンプロジェクトでの探鉱を引続き推進します。
   さらに、既に稼働している海外銅鉱山の拡張計画を順次実現させ、マイニングビジネスでの収益力をさらに強化していきます。

 2)製錬事業
   ニッケルは、タガニートプロジェクトと電気ニッケル生産能力の6万5千トン/年への増産起業が2013年に完成し、10万トン/年体制がスタートを切ります。更に長期ビジョンとして、ソロモンやフィリピン等からの原料調達とニッケル生産能力増強によりこれを15万トン/年に引上げる構想を描いています。これを踏まえ、更に競争力を強化するべく、2013年度に完成する資源・精錬開発センターにてMCLE(Matte Chlorine Leach Electrowinning:マット塩素浸出電解採取)、HPALの技術革新に取り組みます。
   銅製錬は、低レベルの買鉱条件やエネルギーコストの高止まり等により厳しい事業環境にありますが、二次原料の増処理や固定費の削減等により更なる競争力の強化をはかります。

 3)材料事業
   09中計で進めてきた事業構造の転換を完成させ、体質の強化をはかるとともに、成長が見込まれる環境・エネルギー関連分野に向けて、二次電池用正極材、白色LED用サファイア基板を拡大します。また研究開発も、2012年に設立した材料開発センターにて、環境・エネルギー関連分野の新商品上市に向けて精力的に取り組みます。
   今後、これらの成長戦略を着実に実現し、企業価値のさらなる向上をめざしてまいります。

 「12中計」の詳細は、プレゼンテーション資料をご参照下さい。


【参考】

 ※添付の関連資料「参考資料」を参照


■プレゼンテーション資料
 2012年中期経営計画説明資料

 http://www.smm.co.jp/uploaded_files/130207-1Presentation.pdf


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