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パテント・リザルト、「機械・造船業界 被引用特許件数ランキング2012」を発表
【機械・造船業界】2012年の被引用特許件数トップ3は三菱重工、ダイキン、日本精工
株式会社パテント・リザルトはこのほど、独自に分類した機械・造船業界の企業を対象に、2012年の特許審査過程で他社特許の拒絶理由通知に引用された件数を企業別に集計した「機械・造船業界 被引用特許件数ランキング2012」をまとめました(注1)。この集計により、直近の技術開発において各社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになります。
集計の結果、2012年に最も引用された企業は、三菱重工業で3,031件、次いでダイキン工業の1,423件、日本精工の1,267件となりました。
【機械・造船業界 2012年の被引用件数ランキング 上位10】
*表資料は添付の関連資料「添付資料」を参照
1位 三菱重工業の2012年に最も引用された公報は、ロームや山形大学教授の城戸淳二との共同出願である「有機エレクトロルミネッセント素子(特願2003−070135)」です。半導体エネルギー研究所、住友化学、DICなど20件の拒絶理由に引用されました。そのほか、放射線治療に関する特許(特願2002−336528)が、日立製作所、東芝、アキュレイなど7件の拒絶理由に引用されました。三菱重工の出願によって、最も拒絶理由通知を多く受けたのは東芝です。106件の三菱重工の出願により、東芝の97件が拒絶理由通知を受けました。そのほか、パナソニック、三菱電機、GENERAL ELECTRICなどに対しても影響を与えています。
2位 ダイキン工業の最も引用された公報は、「冷凍装置(特願2005−223726)」です。三洋電機の9件の拒絶理由に引用されました。また「給湯装置、空調給湯システム、及び給湯システム(特願2002−298860)は、三菱電機の6件の拒絶理由に引用されました。ダイキン工業の出願によって、最も拒絶理由通知を多く受けているのは三菱電機です。ダイキン工業の250件の出願により、三菱電機の224件が拒絶理由通知を受けました。そのほか、パナソニック、日立アプライアンス、三菱重工などにも影響を与えています。
3位の日本精工は、「電動パワーステアリング装置(特願2002−126662)」がジェイテクトの6件とトヨタ自動車の1件の合計7件の拒絶理由に引用されました。また、「エンコーダの製造方法(特願2005−136105)」については、NTNの7件の拒絶理由に引用されました。日本精工の出願によって拒絶理由通知を最も多く受けた企業は、NTNです。日本精工の400件によって、NTNの330件が拒絶理由を受けました。次いでジェイテクトが157件、本田技研工業が35件となっています。
※注1【集計について】
2012年11月までに公開されたすべての公報について、2012年1月から11月末までの期間に拒絶理由として引用された公報を抽出。さらに引用元の名義と拒絶通知を受けた公報の名義が異なるものについて企業別に件数を集計しました。
本ランキングの詳細データを下記の通り、販売しています。
【被引用特許件数ランキング2012 ご提供データ】
1)ランキングトップ50
被引用特許件数上位50社のランキング
2)上位10社の被引用件数上位10件のリスト
上位10社について、被引用件数上位10件を拒絶した相手の公報との対応とともに掲載。
3)被引用件数上位100公報
機械・造船業界の被引用公報、上位100件の公報リストを掲載
価格:5万2500円(税込)
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その他、審査官引用に特定企業の調査依頼も別途承ります。