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オリンパスメディカルシステムズ、より高画質な小腸用カプセル内視鏡を欧州などで発売

2013-02-07

より高画質な観察に対応する小腸用カプセル内視鏡(※1)
欧州および、中近東・アフリカ・アジア太平洋地域の一部で発売



 オリンパスメディカルシステムズ株式会社(社長:田口 晶弘) は、より高画質な観察に対応する新しい小腸用カプセル内視鏡「ENDOCAPSULE 10 SYSTEM(エンドカプセル テン システム)」を、2013年2月上旬から、欧州および、中近東・アフリカ・アジア太平洋地域の一部で順次発売します。

 当社は2005年、欧州で小腸用カプセル内視鏡を発売開始して以来、世界中で同製品を販売しています。今回、新たに発売する小腸用カプセル内視鏡「ENDOCAPSULE 10 SYSTEM」は、従来品(※2)より高画質な観察に対応し、より正確な診断をサポートします。また、医師の読影(※3)作業の負担を軽減させる新しいレビューモードを搭載することで、読影作業の効率化を追求しました。
 本製品は、日本においては現在薬事申請中です。

 ※1 カプセル内視鏡検査の概要については次ページ参照
 ※2 OLYMPUS CAPSULE ENDOSCOPE SYSTEM(カプセル エンドスコープ システム)
 ※3 検査によって得られた画像を見て、診断を行うこと


●発売の概要
 主要構成品(※4):
  ・ENDOCAPSULE SMALL INTESTINAL CAPSULE ENDOSCOPE SET  MAJ−2027
  ・ENDOCAPSULE RECORDER SET(※5) MAJ−2029
  ・ENDOCAPSULE SOFTWARE 10 SERVER−CLIENT(※6) MAJ−2038
 発売予定日:2013年2月上旬

 ※4 本名称は、海外向け名称です。
 ※5 受信装置、アンテナユニット、バッテリーパック、クレードル(受台)、ホルダー(受信装置用)、ホルダー(アンテナユニット用)、スターターを含む。
 ※6 読影用ソフトウェア


●主な特長
 1.高画質イメージングセンサの採用と視野角度の拡大で、より正確な診断をサポート
 2.新しいレビュー機能と3Dトラック機能を搭載し、読影作業の効率化を追求
 3.患者の体に取り付ける受信装置セットの改良を行い、使い心地の良さを追求


*以下の画像資料は添付の関連資料「添付画像」を参照
 ・小腸用カプセル内視鏡
 ・受信装置
 ・アンテナユニットと受信装置の装着例


●発売の背景
 当社は、1950年に世界で初めて胃カメラを実用化して以来、食道・胃・小腸・大腸など各消化管用の内視鏡や処置具など幅広いラインアップの商品を開発・製造しています。小腸疾患の診断・治療領域においても、1973年に小腸ファイバースコープ、1997年から小腸ビデオスコープ、2007年からシングルバルーン小腸内視鏡システム、そして各種処置具を継続的に商品化してきました。
 また、1990年代初頭から研究を続けてきたマイクロマシン・ナノテクノロジーなどの先進技術を生かし、従来の内視鏡では挿入が困難であった小腸を対象にしたカプセル内視鏡を2005年10月に欧州などで初めて発売。現在では世界中で販売をしています。
 小腸用カプセル内視鏡を発売開始して以来、多くの改良要望や意見をいただきました。それらを反映させたカプセル内視鏡を、今回新たに発売開始します。従来品における課題であった観察力の向上と読影作業の効率化において格段に改良を行い、他の診断機器では観察が難しい小腸疾患の低侵襲診断をサポートします。


●小腸用カプセル内視鏡検査とは
 小型カメラや照明を内蔵した錠剤大のカプセルを飲み込むことで、小腸全体の撮影を行う患者にとって負担の少ない検査です。カプセルは、消化管の蠕動(ぜんどう)運動によって移動しながら、1秒間に2枚、1度の検査で約8時間かけて合計約6万枚を撮影します。撮影画像は、カプセル本体から無線で患者が身に付けたアンテナユニットに送信され、順次受信装置に蓄えられます。撮影終了後、医師が受信装置から画像データを取り出し、パソコンへダウンロードして、画像を見て診断を行います。


●主な特長
 1.高画質イメージングセンサの採用と視野角度の拡大で、より正確な診断をサポート
   高画質イメージングセンサの採用により、従来品と比べて、画質が格段に向上しました。ノイズを軽減し、ハレーション(※7)を抑えることで、正確な診断をサポートします。また、視野角度が145°から160°へ拡大。広範に明るい観察視野を確保できるようになり、より確実に病変部などの関心領域を捉えることができます。
   さらに、カプセルのバッテリー継続時間が、8時間から12時間へ延長され、カプセルが体内を通過するのに時間がかかってしまった場合でも、最後まで撮影が可能です。

 2.新しいレビュー機能と3Dトラック機能を搭載し、読影作業の効率化を追求
   医師の診断時に、効率的な読影作業を補助する新しいレビュー機能を搭載。例えば、似たような撮影画像が続く場合や、泡や残渣が写っている画像の場合は、自動的にハイスピードで再生して読影時間を短縮します。一方、出血点が写り込むなど、変化が大きく疾患の可能性がある撮影画像の場合は、自動的にレビュースピードが遅くなり、画像診断をしやすくします。
   撮影された画像が小腸内のどの場所なのかがわかるよう、高感度のアンテナユニットによって、カプセルの軌跡を3D表示する機能も追加されました。撮影した疾患の場所が特定しやすくなり、その後の治療をスムーズに行うことが可能です。

 3.患者の体に取り付ける受信装置セットの改良を行い、使い心地の良さを追求
   受信装置をリアルタイムビューワーと一体化し、従来品よりも高機能ながら小型化、軽量化を実現しました。また従来品では、患者の体8カ所にアンテナユニットを正しく取り付ける必要性がありましたが、本製品では、アンテナユニットをベルトのように簡便に装着できるようになりました。
   さらに、検査中、患者が持ち歩く受信装置に、飲食許可や病院へ戻る時間などの情報を随時知らせる機能を搭載。アラームやバイブレーションで知らせ、検査中の患者をよりわかりやすくサポートします。

   ※7 強い光の当たった部分が白くぼやける現象



本リリースに掲載されている社名及び製品名は各社の商標または登録商標です。


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