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三菱電機、駅舎補助電源装置(S−EIV)の実証実験で1日600kWhの省エネ効果を実証

2013-02-04

鉄道車両の回生電力を活用し、駅の省エネを実現
「駅舎補助電源装置(S−EIV)」の実証結果のお知らせ


 三菱電機株式会社は、2012年8月から東京地下鉄株式会社(以下、東京メトロ)の東西線西船橋変電所で実施した駅舎補助電源装置(S−EIV)(※1)の実証実験の結果として、駅での消費電力を一日当たり約600kWh削減できる省エネ効果を実証しました。

 ※1:鉄道車両のブレーキ時に発生する回生電力のうち、近くを走行している車両だけでは消費できない余剰電力を、駅の電気設備に直接供給する装置(実証実験の概要については2012年8月7日公表済)

 ※参考画像は、添付の関連資料を参照


<実証実験の結果>

 今回の実証実験では、東京メトロ東西線西船橋変電所に設置した「駅舎補助電源装置(S−EIV)」の実証機にて、回生電力を直流1500V架線から交流6600V高圧配電系統(※2)に変換して駅の電気設備(照明や空調、エレベーター等)へ供給し、その電力量を測定して省エネ効果と交流系統への適合性を検証しました。

 ※2:製品版では交流210V低圧配電系統に直接変換します

1.一日当たり約600kWh省エネ
 ・「駅舎補助電源装置(S−EIV)」で変換した電力で駅の消費電力を一日当たり約600kWh省エネを実証(10月18日から11月29日の期間に実測した平均値)

2.「駅舎補助電源装置(S−EIV)」の実用性を確認
 ・回生電力を交流に変換して、異常振動や高調波の影響なく交流系統に供給できることを確認
 ・列車の地上信号系にノイズ影響がないことを確認


<今後の予定>

 今回の実証実験結果を踏まえ、2013年4月から「駅舎補助電源装置(S−EIV)」の製品供給を予定しています。


<「駅舎補助電源装置(製品版)」の仕様概要>

 入力電圧:直流1500V
 出力電圧:交流210V、3相 50Hz/60Hz
 定格出力:50kW連続、200kW−30秒
 冷却方式:自冷
 設置場所:屋外(駅のホーム下やホーム端への設置を想定)


<実証実験の狙い>
 三菱電機は従来から、「車両エネルギー管理」「駅エネルギー管理」「車両基地エネルギー管理」「路線エネルギー管理」の4つの階層から鉄道トータルのエネルギー管理・省エネルギー化に取り組んでおりますが、今回、「路線エネルギー管理」の一つとして、鉄道車両の回生電力を駅へ供給する装置の実証実験を行い、省エネの有効性を実証しました。また、本装置を導入することで低速度域での回生失効が抑制され、停止精度の向上が期待できます。


<商標関係>
 S−EIVは当社の登録商標です。
 S−EIV:Station Energy Saving Invertor


<お客様からのお問い合わせ先>
 三菱電機株式会社 交通事業部
 TEL 03−3218−1293 FAX 03−3218−2641

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