Article Detail
矢野経済研究所、システム保守サポートサービスに関する調査結果を発表
システム保守サポートサービスに関する調査結果2010
〜クラウドの普及が保守ベンダにビジネスモデルの変革を要求〜
【調査要綱】
矢野経済研究所では、次の調査要綱にて保守サポートサービスに関する調査を実施した。
1.調査期間:2010年9月〜12月
2.調査対象:ITシステム機器/ソフトウェア/ネットワークの保守サービスを展開する企業、ITシステムの運用支援サービスを展開する企業
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・Eメールによる取材、ならびに文献調査を併用
<保守サポートサービスとは>
下記の保守サービスと運用支援サービスが含まれる
<保守サービスとは>
ハード保守とソフトウェア保守に分かれる
ハード保守・・サーバ、メインフレーム、PC、事務機、ストレージ等のハードウェア製品の保守
ルータ、スイッチ、VoIPゲートウェイ、ネットワークサーバ、メディアコンバーター、基本ソフトウェアルータ、スイッチ等の保守
ソフトウェア保守・・ミドルウェア、OS、アプリケーションの保守
<運用支援サービスとは>
顧客企業のシステム運用業務を支援するサービス
【調査結果サマリー】
◆保守サービス市場の縮小分を運用支援サービスが補完
保守サービス市場は、ハード単価の下落や出荷台数の減少により市場が縮小している。
一方、コスト見直しの観点から、システムの管理を外部企業に委託する運用支援サービスの利用は増加している。特に低コストであるリモートサービスやデータセンターサービスに対する需要が高まっている。
2009年度〜2015年度のシステム保守サポートサービス市場は、縮小する保守サービス市場を運用支援サービスの成長が補完することで、年平均成長率1.9%で推移し、2015年度には1兆2,780億円に達すると予測する。
◆クラウドの普及が保守ベンダにビジネスモデルの変革を要求
クラウドコンピューティングでは、アプリケーションからOS、ストレージ、インフラに至るあらゆるレイヤーにおいて、サービス提供者側によって集中管理、集中処理されるようになる。そのため、ユーザ企業が保有するIT機器の台数が大幅に減少し、従来からあった顧客のIT機器をリカバリーする保守ベンダの提供してきたサービスに対する需要が減退していくと考えられる。保守ベンダは将来的なクラウドサービスの普及に備えて、自社のビジネスモデルを変革する必要性が出てきている。
【資料発刊】
資料名:「2011 システム保守サポートサービス市場の実態と将来展望」
http://www.yano.co.jp/market_reports/C52112900
※以下、リリースの詳細は添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照