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大日本印刷と日本ユニシス、新事業・新サービス創出などで提携
大日本印刷と日本ユニシス
異業種提携で新事業・新サービスを創出
〜新規市場拡大の実現に向け事業基盤を強化する4つの取り組みを推進〜
大日本印刷株式会社(以下:DNP)と日本ユニシス株式会社(以下:日本ユニシス)は、2012年8月9日に発表した業務提携に基づき、新規市場拡大を実現する事業基盤を両社連携して強化すべく、4つの領域での取り組みを推進していきます。
具体的には、(1)両社顧客への提案力強化を目的とした「マーケティング・販売連携」、(2)両社の事業を推進する上でのベースとなる「サービス事業基盤の強化」、(3)企業とその先のお客様への対応力、スピード力を強化する「マーケティングプラットフォームの共同開発・展開」、(4)両社の成長戦略における重点テーマである「グローバル展開」を順次進めることにより、2016年度に両社で500億円の連携売上を目指します。
【マーケティング・販売連携】
日本ユニシスは基幹系システムなどバックエンドサービスに、DNPはコンテンツ制作・管理・流通などフロントエンドサービスに、豊富なノウハウと実績を持ち、高い評価を得ています。
両社は、2012年8月9日に業務提携して以降、同年10月1日には業務提携を推進する組織をそれぞれ設置し、10月から12月の3ヶ月間で200件以上の連携提案を実施しています。
両社は、それぞれの強みを融合させた新しい販売連携を既に以下の分野で開始しています。
(1)電子出版関連 DNPのエリア限定の電子書籍配信サービスと日本ユニシスのエリア限定の情報配信サービスの連携
(2)電子図書館関連 DNPの電子書籍コンテンツ配信サービスと日本ユニシスの電子図書館システム開発・運営の連携
(3)BPO関連 DNPのDMなどの通知物や電子帳票関連のBPO(Business Process Outsourcing)サービスと日本ユニシスの企業向け基幹系クラウドサービスの連携
(4)社会基盤関連 DNPのデジタルサイネージ向けコンテンツ制作・配信サービスと日本ユニシスの災害におけるクラウド環境での情報配信サービスの連携
【サービス事業基盤の強化】
両社の事業を推進するベースとなる、両社のデータセンターとクラウドを基盤とした国内最大規模の高品質なサービス網を構築し、現状の両社の顧客に限らず、幅広いお客様に対してクラウド技術を活用した最適なサービスを提供する体制を整備していきます。また、統合による保守・運営業務の効率化やサーバーやデジタル機器類の共同購買によるコスト低減を進めることで競争力を強化し、新しいサービスや事業を立ち上げる際の顧客満足の最大化を図っていきます。
(1)DNPが建設する自社データセンターに、日本ユニシスのエンタープライズクラウド基盤を導入
・都心近郊の利便性の高い立地に、延床面積:約1万m2、ラック数:約850の規模
・環境に配慮し、水冷方式と外気空調を採用することにより、PUE値(データセンターのエネルギー利用効率)1.30と高いエネルギー効率を実現
・停電時には72時間の電源供給が可能
・クラウド基盤を採用、次世代コンテンツ流通の拠点として2013年11月に運用を開始予定
(2)BCP(事業継続計画)やディザスタリカバリ(災害・障害復旧)への対応
・両社の国内外11ヶ所の主要データセンターを連携させるとともに、クラウド運用、保守、コールセンターを統合
(3)魅力的な事業やサービスをスピーディに展開
・両社の研究・開発(R&D)が連携し、両社の保有する技術を使った製品・サービスのプロトタイプを、既存サービスやコンテンツと組み合わせた新サービスの創出や、市場ニーズとのマッチングを図るプロトタイピングセンターを推進
(4)システム開発におけるQCD(品質:Quality、価格:Cost、納期:Delivery Time)のさらなる向上
・両社連携によるシステム開発プロジェクトを支援するプロジェクトマネジメントオフィス(PMO:プロジェクトが円滑に実施されるよう支援する組織)を整備
【マーケティングプラットフォームの共同開発・展開】
新たなサービスとして、企業とその先のお客様とのコミュニケーションや購買活動の新しい形を実現するマーケティングプラットフォームを共同で開発・展開していきます。また、マーケティング以外の領域についても、スマートソサエティ領域などで市場のニーズやお客様の要望に応じて最適なプラットフォームを来年度中に開発・連携していきます。
(1)マーケティングプラットフォームの重点領域
・モバイル/スマートフォン、デジタルコマース、次世代ペイメント、ビックデータ
(2)マーケティングプラットフォームにおける両社連携ポイント
・共同企画/共同開発/商品連携/サービス連携/人材交流
※関連資料は、添付の関連資料を参照
【グローバル展開について】
さらに、両社は今回の業務提携を契機にグローバル展開についても共同で推進していくこととしました。グローバル展開は両社の成長戦略における重点テーマと位置付けており、現在、DNP・日本ユニシスとも、日本企業の海外進出にともなうさまざまなソリューションの提案が求められています。海外に進出している日本企業からは、言語やセキュリティなどのリスクを考慮し「日本品質と同等のサービス提供」を求められています。
今後、グローバルでの競争力を高めるため、日本と同等の品質を「低コスト」かつ「スピーディ」に市場に展開していくことが必要と考えています。その実現のため、ソリューション展開、プラットフォーム展開やアウトソーシングの活用、グローバル視点でのR&Dを共同で推進していきます。
なお、重点エリアは、アジア圏から展開を開始し、順次対象エリアを拡大していきます。
大日本印刷株式会社 本社:東京 社長:北島 義俊 資本金:1,144億円
日本ユニシス株式会社 本社:東京 社長:黒川 茂 資本金:54億83百万円
以上