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シマンテック、2011年のセキュリティーとストレージに関する予測を発表

2010-12-21

シマンテック、2011年のセキュリティとストレージに関する予測を発表

来年はクラウド、仮想化、モバイルセキュリティ、ソーシャルメディアが中心に


 株式会社シマンテック(本社:東京都港区赤坂、代表取締役社長:河村 浩明、以下シマンテック)は本日、同社のセキュリティとストレージの専門家による情報保護分野の観測に基づき、2011年のセキュリティとストレージに関する予測を発表しました。今日の企業ではデータの急増に伴い、情報の過負荷に悩まされています。事業コストを節減し、利便性を高め、そして時流に乗っていることを約束する新技術が、毎日のように発表されるか、市場に投入されています。

 シマンテックのエンタープライズ製品マーケティング担当バイス プレジデントのスティーブ・モートン(Steve Morton)は、次のように述べています。「今日の景気の低迷やIT予算の縮小を考えると、企業はIT関連の支出から、より大きな価値を得なければなりません。様々な難題、リスク、脅威を理解することで、組織は仮想化、モバイルセキュリティ、暗号化、バックアップとリカバリ、アーカイブ、クラウドコンピューティングなどの技術に関する戦略的取り組みを立案、実現し、情報をより効率的に保護、管理できます。」


■新しい技術と課題

 技術の高機能化と高速化に伴い、これらの技術資産に対する脅威も急増しています。例えば、スマートモバイルデバイスの急速な普及の結果、それらのデバイスがバックドア(侵入口)となって、企業内への侵入経路を増やし、ビジネス利用と個人利用の境界線が曖昧になるでしょう。そして、2011年に新しいITセキュリティモデルの市場投入を促進することになるでしょう。

 市場調査会社のIDCは、年末までに新しいモバイルデバイスの出荷数が55パーセント増加すると予測しており、Gartnerでは、年内に12億のユーザーが豊富なWeb接続機能を持つ携帯電話機を利用すると予測しています。サイバー犯罪者はこれまでモバイルデバイスにあまり関心を示しませんでしたが、デバイスが高機能化し、少数のモバイルプラットフォームが市場を占有するようになることで、2011年にはモバイルデバイスが攻撃の標的となり、機密情報の漏えいに利用されることが多くなるでしょう。


■仮想マシンの防御における間隙

 仮想化の普及により、同様の難題が発生します。多くの企業は自社の仮想インフラ内の情報やアプリケーションが保護されていると信じていますが、2011年には大多数のIT管理者が、実際にはそうではないという厳しい現実に直面することになります。急速な導入や断片的な実装、仮想インフラの標準化の欠如により、仮想環境のセキュリティ、バックアップ、高可用性において隙ができ、引き続き危険に晒されます。仮想化によりサーバーのコストは減少しますが、それと同時に管理コストとストレージコストが増加することに企業は気付くでしょう。そして、これらの環境を保護する適切な計画を立てなければ、投資を十分に回収できない可能性があります。


■情報の制御

 データの急増により、企業ではデータの効果的な管理とリカバリが益々困難になっています。2011年には、ストレージ管理者は情報を制御することに立ち戻り、「何でも保管する」のではなく、最も重要な保管すべき情報を目的に応じて分類する必要があります。さもなければ、ストレージコストが急上昇を続け、リカバリに多大な時間が必要になり、個人情報保護や電子情報開示(e−ディスカバリ)などの各種法令を遵守できなくなります。

 更にその状況を複雑化しているのは、企業全体にわたるコミュニケーションと生産性の向上を目的としたソーシャルメディアの利用です。ソーシャルメディアは 2011年も引き続きコラボレーションの方法を変革し続けますが、一方でIT部門では、そこでやり取りされるビジネス情報をリカバリ、発見できるように、これらの標準外のアプリケーションをどのように保護、管理するか理解する必要があります。ソーシャルメディアのアーカイブは、企業がソーシャルビジネスを活用するだけでなく、情報リスクを軽減する制御方法としても、その重要性が高まると見込まれます。

 加えて、データが「モバイル化」して集中管理されなくなると、2011年には企業が規制による厳重な取り締まりを開始し、特にモバイルデバイスに、暗号化技術を実装するようになります。


■2011年の次世代データセンター

 2011年にも企業は引き続き、よりインテリジェントかつターゲットが特定された脅威に直面しながら、限られたリソースで管理を行わなければなりません。その為、IT 部門では問題の解決方法として、より戦略的で革新的なアプローチを取るようになります。ソフトウェアの技術革新が進展を続ける一方、2011年には、IT業務を簡易化したいという顧客企業のニーズに応えて、新しいデリバリー(提供)モデルが登場します。例えば、クラウドコンピューティング、ホステッドサービス、アプライアンスは、非常に魅力的なデリバリーモデルであり、柔軟で容易な導入を可能にすることで、データセンターの現状を変革するでしょう。

 2011年はパブリッククラウドプライベートクラウドが幅広く普及し、それらが企業で活用されるようになります。また、このような新しく複雑なストレージ環境を管理し、IT管理者が環境内にある非構造化データに関する情報を把握、入手するためのツールも登場します。これにより、IT部門ではクラウドのメリットを十分に活用して、インテリジェントな方法で経営陣へのレポートを作成できるようになります。顧客企業はメッセージングのクラウドサービスの利点の享受しつつも、アーカイブを社内に保持し、開示プロセスのコストを大幅に削減する方法をさらに探しています。このようなハイブリッド方式のクラウドアーカイブモデルは、アーカイブを社内に保持しながらメッセージングのホステッドサービスを利用できるようにするものです。ここでは電子メールと、開示プロセスに関連性のあるPSTファイル、IM、SharePointなどの社内のコンテンツソースとを組み合わせることができます。


マルチメディア(ご参考資料)
− Video: 2011 Trend Presictions from Symantec (英語)
 http://bit.ly/gsTfZu
− Podcast: Internet Security Predictions (英語)
 http://bit.ly/g2yOXa


<シマンテックについて>
 シマンテックは、企業及び個人の情報を守り、管理を実現する為のセキュリティ、ストレージ及びシステム管理ソリューションを提供する世界的先端企業です。
 シマンテックのソフトウェア及びサービスは、更なるリスクからより多くのポイントを保護し、より完全、かつ効率的に、情報がどこにあろうと、使用または保存されている場所で安心を提供します。詳細は http://www.symantec.com/jp をご覧ください。

*Symantec社の名称、ロゴは、米国 Symantec Corporationの米国内及びその他の国における登録商標または商標です。
*その他製品名などはそれぞれ各社の登録商標または商標です。

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