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日立化成、中国・重慶市に感光性フィルムのスリット加工拠点を新設
中国・重慶市に感光性フィルムのスリット加工拠点を新設
−中国内陸部のプリント配線板メーカーの需要増に対応−
日立化成株式会社(本社:東京、執行役社長:田中一行、資本金:155億円、以下、日立化成)は、中国におけるプリント配線板回路形成用感光性フィルム(以下、感光性フィルム)の事業拡大を図るため、中国・重慶市に新たにスリット加工拠点(*)(会社名:日立化成工業(重慶)有限公司)を設立し、稼動を開始します。
中国は、電子産業の一層の発展に伴い、感光性フィルムの供給先であるプリント配線板メーカーの生産が大幅に増加し、感光性フィルムの世界最大の市場になっていますが、環境規制の強化等を受け、プリント配線板メーカーは、その生産拠点を沿海部から内陸部にシフトさせてきています。日立化成は、これまで内陸部のお客さまに対し沿海部(蘇州、東莞)のスリット加工拠点から製品を供給してきましたが、お客さまの需要に対し、より迅速な対応が課題となっていました。
今般、中国・重慶市にスリット加工拠点を新設したのは、お客さまへの短納期対応に加え、日立化成の強みである顧客密着型の技術サービスを一層強化することにより、急伸する中国内陸部での需要を着実に取り込むためです。
日立化成グループでは、感光性フィルムの生産拠点を日本、中国(蘇州、東莞)、マレーシアに、スリット加工拠点を中国(蘇州、東莞、煙台)、台湾地域、韓国、マレーシア、オランダに持ち、世界トップシェアを有しています。今後もお客さまのご要望に対応するため、中国、東南アジア地域での生産強化を図り、事業の拡大をめざします。
*スリット加工拠点:生産工場において製造された原反フィルムをお客さまの要望に応じた幅にカットして供給する拠点です。
<日立化成工業(重慶)有限公司の概要>
社名:日立化成工業(重慶)有限公司
所在地:中国重慶市巴南区界石鎮
資本金:2億円
設立:2012年7月31日
出資者:日立化成(中国)投資有限公司 100%
代表者:董事長 野村 好弘
従業員:約20名(稼動開始時)
事業内容:感光性フィルムのスリット加工及び販売
スリット能力:年間2,400万m2
稼動開始予定:2013年1月下旬
※製品写真は、添付の関連資料を参照