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ヤマハ発動機、2013年〜2015年の新中期経営計画を策定
新中期経営計画概要について
ヤマハ発動機株式会社は、2013年からの3ヵ年における新中期経営計画を策定しました。
新中期経営計画は、2010年〜2012年「V字回復と収益の安定化」を目標とした現行中期経営計画を発展させ、「持続的成長による企業価値の向上」に向け、「事業規模拡大」と「収益力向上」に積極的に取り組むものです。
新中期経営計画(2013年〜2015年)の数値目標は、2017年連結売上高2兆円、連結営業利益率7.5%を見据え、最終年の2015年に、連結売上高1兆6,000億円(12年度比+4,000億円)、連結営業利益800億円(同+520億円)、連結営業利益率5%(同+2.7%)を設定しました。なお、為替レートは、米ドル80円(12年度比2円の円安)、ユーロ105円(同3円の円安)の前提です。
「事業規模拡大」に向けては、3ヵ年で250のニューモデルを投入し、2015年の全製品販売台数900万台を目指します。また、「収益力向上」では、開発・調達・生産・物流の全工程において仕事の進め方を変革し900億円のコストダウンを目指します。
また、ROE(株主資本利益率)を重要な経営指標に据え、収益力・資産効率・安全性を含む企業総合力を高める経営を進めます。
【中期経営計画 実績と目標】
※表資料は添付の関連資料「添付資料」を参照
【新中期経営戦略】
『ヤマハらしい個性あるコンセプトでお客様の期待を超える』
1.モノ創りで輝く
2.マーケティングで輝く
3.新事業に挑戦する
『経営変革に挑戦し続ける』
1.グローバル・コストダウンを拡大する
2.構造改革をやり抜く
3.真のグローバル化を進める
【主要事業戦略】
■二輪車事業
・インド 『大きく成長を続ける市場で、マス領域を強化する』
スクーター、低価格モデル等の積極的な新商品投入とともに、世界最安値のモノづくり・生産能力増強に取り組む。併せて、マーケティングとして販売網拡充・顧客接点強化などを展開。
・アセアン 『安定的成長へ向かう市場で、顧客ニーズ多様化に対応する』
低燃費エンジン搭載をベースに、プラットフォーム(PF)と、そのバリエーション展開を図る。
併せて低コストのPF開発とともに、移動具以上の価値提案を図る。
またマーケティングとして、市場密着型の顧客接点強化を図る。
・先進国 『潜在需要固く、回復に向かう市場で生涯顧客を増やす』
エントリー〜フラッグシップまでのラインナップを拡充し、ヤマハの世界づくりを行う。
加えてライフタイムマーケティングや、新しいコンセプト提案を展開。
■マリン事業 『総合マリンビジネス3,000億円を目指す』
・船外機:高信頼性・軽量・低燃費エンジンとボートビルダーとの連携で安定シェアを獲得。
・ボート:ブラジル市場に続き、中国市場(プレジャーと業務艇)へも進出。
・WV:ジェット推進器供給ビジネスの拡大を図る。
■SPV(スマートパワー)事業『100万台を目指す』
・電動自転車:成長続く中国市場へラインナップ大幅拡大を図る。
・PAS:国内は高機能モデル導入。欧州はドライブユニット供給により市場攻略。
・電動二輪車:本格的な普及を目指し、低価格モデル導入。
■RV(レクリエーショナルビークル)事業
・新オフロードビークル:2013年より市場導入を図る。
・ATV:車体生産の米国移管完了(2012年)とともに、エンジン調達戦略を図る。
・スノーモビル:他社連携による事業効率化を図る(2013年)。
【財務戦略】 『積極的な成長投資と株主還元・借入返済をバランスさせる』
・現中期経営計画は財務体質改善を優先させ、投資資金枠を償却費枠内に抑えていましたが、新中期経営計画では、積極的な成長投資を目指します。
・投資資金枠は、償却費+当期利益1/2までに設定しますが、株主還元・借入返済をバランスさせます。
(投資総額:現中期経営計画:1,250億円 新中期経営計画:1,900億円)
・株主還元として、現中期経営計画と同じく、配当性向は20%以上を継続します。
以上