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米メンター・グラフィックス、TIMの熱特性を測定できる「T3Ster DynTIM Tester」を発表

2012-12-19

メンター・グラフィックス、新製品T3Ster DynTIM Testerを発表し、
卓越したTIM(サーマル・インタフェース・マテリアル)測定手法を


 メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社:米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は、業界最先端の手法でTIM(サーマル・インタフェース・マテリアル)の熱特性を測定できる新製品T3Ster(R) DynTIM Tester(TM)を発表しました。エレクトロニクス製品の場合、インタフェース接続層の熱抵抗をテストすることが製品性能にとって非常に重要ですが、現行の手法では、実動作条件下で薄い高熱伝導材の特性を解析することは極めて困難です。メンター・グラフィックスのT3Ster DynTIM Testerを使用すれば、今日メーカーが求めている被試験材の厚みの制御と変更を行いながら精度の高いテスト結果を得ることができます。また、メンター・グラフィックスのCFDソリューションであるFloTHERM(R)やFloEFD(TM)をT3Ster DynTIM Testerと併用することで、より正確な熱解析が可能になります。

 現行手法(薄くて硬い熱伝導性絶縁体の熱貫流属性を測定するASTM D5470標準テスト手法および熱伝導性絶縁体の熱貫流属性を測定するASTM D5470−06標準テスト手法)に対応したテスト装置は、低圧状態の測定が不可能です。このため、結果精度が低下し、テスト再現性の誤差を10〜20%以内に収めることができないことも見受けられます(複数ベンダの伝導性データ報告書による)。T3Sterと組み合わせて使用するT3Ster DynTIM Testerは、油脂性(グリース)、ペースト、PCM(相変化材)、特殊加工の金属サンプルなど、本来の厚みが異なるさまざまなTIMを対象として、実動作に似た条件下における熱抵抗を業界最高精度で測定できます。T3Ster DynTIM TesterによるTIM測定精度は平均して、最も再現性の高い結果を±5%の範囲内に収めることが可能です。業界の現状として、ASTM対応のほとんどのテストを内製テスト装置で実施するようになっていることから、最も再現性の高い結果の達成が欠落していることが憂慮されています。

 メンター・グラフィックスのテスト結果が優れている理由は2つ挙げられます。1つは、T3Ster DynTIM Testerを使用して、多種多様なTIMをテストし、最終製品にふさわしい材質の候補を絞り込むことができる点です。もう1つは、材質の属性を測定して候補となるTIMを絞り込んでから、T3Sterテスト装置を使って、使用環境下でそれらの材質を「その場」でテストし、最適と思われる設計判断を下すことができる点です。メンター・グラフィックスが提供するトータルなソリューションは、半導体メーカー、家電メーカー、TIMメーカーのような、材料性能をコントロールしながら製造しなければならない業界にとって理想的です。

 「T3Ster DynTIM Testerを使用していますが、その速さと使いやすさが気に入っています。材料サンプルの厚みを自動的に変化させることの可能な、非常に精度の高い手法です。DynTIM Testerのおかげで、熱性能の優れたLED照明モジュールを開発し、製品寿命に対しての熱的信頼性を確保できるようになりました。」Osram Opto Semiconductors GmbH、Quality Manager、Thomas Zahner博士は、上記のように述べています。

 「メンター・グラフィックスは、顧客が直面している熱に関する課題を深く理解しています。熱特性を扱う顧客としっかりと向き合い、今日の世界経済の中で競争力を発揮できるようなより良い最終製品を顧客が提供できるよう、今後も革新的なソリューション開発に努めていきます。」メンター・グラフィックス、Mechanical Analysis Division、General Manager、Erich Buergelは、上記のように語っています。

 メンター・グラフィックスの熱流体解析および熱抵抗測定製品についての詳しい情報は、http://www.mentorg.co.jp/products/mechanical/をご覧ください。T3Ster DynTIMの製品情報については、http://www.mentor.com/products/mechanical/products/dyntim/ [英語]を参照ください。


メンター・グラフィックスについて>
 メンター・グラフィックスは、EDA(Electronic Design Automation)のテクノロジ・リーダーとして、高性能な電子機器を短期間でよりコスト効率よく開発するためのハードウェアおよびソフトウェアのソリューションを提供しています。ますます複雑化する基板およびチップ設計の世界でエンジニアが直面するさまざまな設計上の課題を克服するための革新的な製品およびソリューションを提供します。メンター・グラフィックスは業界で最も幅広いクラス最高の製品ポートフォリオを有し、EDAベンダとして唯一組込みソフトウェア・ソリューションを持っている企業です。メンター・グラフィックスについての詳しい情報はhttp://www.mentorg.co.jpをご覧ください。

 Mentor GraphicsはMentor Graphics Corporationの登録商標です。その他記載されている製品名および会社名は各社の商標または登録商標です。


<熱流体解析について>
 http://www.mentorg.co.jp/products/mechanical/

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