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矢野経済研究所、業務用空調システム市場に関する調査結果を発表
業務用空調システム市場に関する調査結果 2012
〜高効率機へのリニューアルと、ガス空調への見直しが進み、市場は活性化〜
【調査要綱】
矢野経済研究所では、次の調査要綱にて国内の業務用空調システム市場の調査を実施した。
1.調査期間:2012年8月〜11月
2.調査対象:業務用空調システムのメーカー
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e−mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用
<業務用空調システム市場とは>
本調査における業務用空調システム市場は、ビルや工場等の建物、施設で使用される下記の機器・システムを対象として算出した。
・セントラル空調方式(冷凍機):ターボ冷凍機、吸収冷温水機、吸収冷凍機、チラー、チリングユニット、ヒートポンプチラー(スクリュー冷凍機、スクロール冷凍機、レシプロ冷凍機等)
・セントラル空調方式(2次側空調機):エアハンドリングユニット、ファンコイルユニット
・個別空調方式:ビルマルチエアコン、ガスヒートポンプ(GHP:Gas−Engine Heat Pump)、事務所用・店舗用、設備用等のパッケージエアコン、直膨式エアハンドリングユニット等
【調査結果サマリー】
◆2011年度の業務用空調システム市場規模は4,164億円、前年度比9.0%の伸長
2011年度の業務用空調システム市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、4,164億円(前年度比9.0%増)と伸長した。また、2012年度の同市場規模も、4,272億円(同2.6%増)と引き続き伸長すると見込む。
◆高効率機へのリニューアルとガス空調への見直し
業務用空調システム市場は、リーマンショック後、2009年度には3,325億円まで落ち込んだが、その後は回復してきた。さらに、震災後の電力需給逼迫により、2011年度、2012年度には、高効率機(標準機と比較し高効率な空調機)にリニューアルしたり、ガスを熱源とする空調機への見直しを図ろうとするユーザーの動きが顕在化した。
◆市場予測:2017年度には4,532億円に拡大
今後の業務用空調システム市場は、大規模ビルに適用されるセントラル空調方式においても、中小規模ビルに適用される個別空調方式においても、リニューアル需要の比率が高まることにより安定的に推移し、2017年度には4,532億円(メーカー出荷金額ベース)に拡大すると予測する。
【資料発刊】
資料名:「2012 高効率業務用空調システムの市場動向と将来展望」
http://www.yano.co.jp/market_reports/C54300700
※以下、リリースの詳細は添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照