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日立、インドで産業用電機製品の新工場が稼動開始
産業用電機製品の新工場がインドで稼動開始
株式会社日立製作所(執行役社長:中西 宏明/以下、日立)は、このたび、インド共和国(以下、インド)のグループ会社Hitachi Hi−Rel Power Electronics Pvt.Ltd.(Managing Director:Piyush Shah/以下、日立ハイレル)の新工場をサナンド−II工業団地内(グジャラート州アーメダバード行政区)に設立し、稼働を開始しました。日立ハイレルは、既存のガンジナガール工場に加え、今回の新工場の稼働により、発電や鉄鋼、化学などのプラント向け産業用電機製品のラインナップを強化し、インフラ需要が拡大するインド市場での売上規模の拡大に貢献します。
現在インドでは、急速な経済成長に伴い、多くの発電所や製鉄所、石油化学プラントなど大規模プラントが建設されており、さらに低炭素社会の実現に向けた再生可能エネルギーへの大規模投資も予定されています。今後、大規模プラントの安定稼働や省電力化に必要な高圧インバータードライブシステム、無停電電源装置(以下、UPS)および発電向けのパワーコンディショナーなど産業用電機製品の需要拡大が見込まれています。
日立ハイレルは、1980年代以降、製油や石油化学、発電、鉄鋼、金属の幅広い分野における非常用電源や電力品質安定化ソリューションなどのミッションクリティカルな事業をインド国内で展開してきたHi−Rel Electronics社を、2011年10月に日立が子会社化して商号変更しました。
また、日立ハイレル ガンジナガール工場では、産業用UPSやバッテリー充電装置、鉄道用インバーター装置などの電機製品を生産しており、さらに、再生可能エネルギー分野に対応するため、2012年10月より系統連系型太陽光発電設備用インバーターを生産ラインナップに加えています。
今回、稼働を開始したサナンド工場は、高圧インバーターや大容量UPSなどの産業用電機製品を生産し、日立ハイレルの製品ラインナップを強化します。また、日立ハイレルは、日立が日本国内で培った製造ノウハウを取り入れることで、高品質でコスト競争力のある製品の提供が可能になります。日立ハイレルは、今回の新工場稼働による生産能力の増強により、インド国内での売上規模拡大と、社会インフラシステムの潜在的なマーケットとして期待される中東や東南アジア、アフリカ地域およびその他の地域への輸出も視野に入れて事業を拡大させ、2015年度の売上目標である80億インドルピー(約120億円(*))の達成をめざします。
*1インドルピー=1.5円にて換算
日立は、高信頼・高効率な情報・通信システム技術に支えられた社会インフラを提供する「社会イノベーション事業」のグローバル展開を加速させています。日立は、インドを海外5極目の統括地域と位置づけ、社会イノベーション事業を軸に、さらなる事業の拡大を図っていきます。
<サナンド工場(新工場)の概要>
所在地:インド共和国
グジャラート州アーメダバード市
サナンド−II工業団地
生産製品:産業用電機製品
敷地面積:2.8万m2
投資総額:6億ルピー
<日立ハイレル概要>
社名:Hitachi Hi−Rel Power Electronics Pvt.Ltd.
所在地:インド共和国
グジャラート州アーメダバード市
事業概要:パワーエレクトロニクス技術関連製品の製造および販売
代表者:Managing Director/Piyush Shah
設立年月:1984年9月17日
※工場画像は添付の関連資料を参照
以上