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ミック経済研究所、国内のSaaS型メール配信サービス市場に関する調査結果を発表
民間調査会社がSaaS型メール配信サービス市場規模を発表
2012年度は15.8%増となる好調市場
情報・通信分野分野専門の市場調査機関である株式会社ミック経済研究所(本社:東京都港区、社長:有賀 章)は、国内のSaaS型メール配信サービス(※)市場に関する調査結果を、2012年12月12日に発表しました。
本調査では、国内の主要SaaS型メール配信サービスベンダーを対象に、各社のSaaS型メール配信サービス売上高推移、および事業戦略について調査しています。
(※)SaaS型メール配信サービスとは、個人や法人所有のPCや携帯電話へ、マーケティング用途などでメールを配信するクラウドサービス。マーケティング用途以外では給与明細の配信、IR情報の配信といった利用も進んでいる。
<SaaS型メール配信サービス市場調査>
高成長が続くSaaS型メール配信サービス市場。スマホ普及が追い風に。
【市場規模推移と成長性】
2011年度のSaaS型メール配信サービス市場は4,747百万円で、前年度より11.9%増と二桁増だった。市場の急速な拡大の背景にあるのは、スマートフォンの普及がしたことでEC事業に取り組む企業が増えていること。こうした企業では、顧客(消費者)へのキャンペーン情報提供などのためにメール配信サービスを使う。特にSaaS型の場合、初期費用を抑えることができることが、リスクを抑えてECビジネスを進めたいユーザ企業のニーズとマッチしていることが需要増大の要因となっている。
2012年度はiPhoneやiPad、Androidフォン/タブレットといったスマートデバイスの普及が加速していることから、メール配信サービスの利用場面は増えていく。また、配信内容も高度化していく。従来型の携帯電話と比べてWebサイトへの誘導がしやすいスマートデバイスでのメール閲覧の機会が増えることで、よりパーソナライズされた内容を配信したいというニーズが拡大してきている。
こうしたプラス要因を背景に、当市場は2012年度も引き続き好調を維持することが見込まれ、市場規模は5,497百万円、前年度より15.8%増となる予測である。
【シェアトップ5社】
2011年度のSaaS型メール配信サービス市場におけるシェアトップ5(2011年度売上高実績ベース)は、以下の通り。
トップシェアのパイプドビッツは2010年度、2011年度とシェア1位をキープ。2012年11月に2位エイケア・システムズと4位アルトビジョンが合併したため、2012年度通期では、SaaS型メール配信サービス売上としてはトップが入れ替わる可能性がある。ただし、パイプドビッツはメール配信サービス以外のSaaS事業も拡大させている。
目立つのは2011年度シェア5位のエイジアの成長率。同社のSaaS型メール配信サービス売上規模は、まだ上位との開きはまだあるものの、同社はクラウドサービスに注力しており急速に売上を伸ばしている。同社の当該売上高は、2010年度が37.5%増、2011年度が68.2%増(いずれも対前年比)で、主要プレーヤーのなかでは2年連続で最も成長率が高かった。
*シェアトップ5社詳細は、添付の関連資料を参照
本調査の詳細な結果は、同社新刊資料「クラウドサービス市場の現状と展望2012年度版 〜100社・190サービスの実態と今後の戦略」に掲載されています。同資料に関する体裁、連絡先等は以下の通りです。
【体裁・価格】
同資料体裁はA4版(ファイル製本)で、全1586頁。価格はハードカバー版199,500円、ハードカバー版+PDFが、241,500円、CD−ROM版399,000円、ハードカバー版とCD−ROM版のセット567,000円(いずれも消費税込み)。