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パテント・リザルト、拡張現実・複合現実関連技術の特許総合力ランキングを発表
拡張現実/複合現実技術、特許総合力トップ3は
キヤノン、パナソニック、任天堂
株式会社パテント・リザルトはこのほど、日本に出願された拡張現実(AR:Augmented Reality)及び複合現実(MR:Mixed Reality)関連技術について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用いて参入企業に関する調査結果をまとめました。
ARとは、現実環境にVR(Virtual Reality:仮想現実)による情報を重ね合わせることで、現実世界を「拡張」するものを指します。例えば、ある現実風景をAR機器(アプリ)を通して見ると、VRによる情報が重なって見える、というもので、最近ではスマートフォン用アプリである「セカイカメラ」が話題になりました。MRは現実の情報と仮想的な情報をミックスさせるというもので、ARの上位概念にあたります。本調査ではAR/MR技術関連の特許を集計し、各個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました。
その結果、「総合力ランキング(※)」では、1位 キヤノン、2位 パナソニック、3位 任天堂となりました(表1、図1)。
【拡張現実/複合現実技術 特許総合力トップ5】(表1)
*表1は添付の関連資料を参照
総合力1位のキヤノンは件数、総合力ともに他社を圧倒する結果となっています。本分野は2010年になり出願が急増していますが(図2)、キヤノンはそれより以前から積極的な出願をしており、2008年、2009年ごろに一旦件数が減少しますが、2010年には他社同様に件数を増やしています(図3)。さらに、本分析対象特許群を文書中のキーワードによりARとMRに区別すると、ARに関する出願件数は特別目立っていませんが(図4)、MRでは他社を圧倒していることが分かります(図5)。
また、AR/MR技術双方を併せて外国への出願状況を見ると、出願自体が他社と比較して早いことから、外国への出願も多いですが、ほぼ欧米に集中していることが分かります。2010年にはPCT経由での出願も増えています。それに対して、ソニーは、欧米、中国あけではなく、台湾、インド、ロシアなど比較的多くの国への出願が見受けられるのが特徴的です(図6)。
(Biz Cruncherを使うとここで取り上げた5社以外の状況も詳細かつ容易に確認できます)。
本分析の詳細については、簡易コンサルレポートの「特定技術分野の競合分析:拡張現実/複合現実」に掲載しています。(《コース1》税込99,800円/《コース2》税込31万5000円)。特許分析ツール『Biz Cruncher』を使うと、ご自身でも詳細な分析が可能です。
【調査対象範囲】
1993年から最新2012年10月末までに公開された特許公報が対象。公開、登録、公表、再公表のすべてが対象で、登録と、公開・公表・再公表が重複している場合は、登録を優先。企業等の集計単位は権利者ベースとする。
【価格】
≪コース1≫
「全体俯瞰 競合分析」:99,800円(税込)納期:1週間
≪コース2≫
「全体俯瞰 競合分析」+「個別企業分析(主要5社)(*)」:31万5000円(税込)納期:2週間
*「個別企業分析」の対象企業5社につきましてはご相談に応じます。
【レポート収録内容】
コース1、2共通コンテンツ
非接触給電技術の分野における
・出願件数の推移
・企業別 出願件数ランキング(権利者ベース)
・ステータス状況
・パテントスコア分布
・権利者スコアマップ
・パテントスコア上位10件の特許リスト
・権利者スコアマップ経時変化
・経過情報から見た主要企業比較
・引用情報から見た主要企業の注目企業・公報
・発明者分析
コース2
コース1に個別企業分析(主要5社)を追加。
【納品形態】
冊子1冊。CD−ROMにレポートのPDF、分析に使った特許公報リストCSVを収録。
特許分析ツール「Biz Cruncher:ゴールド」2週間ご無料でご利用いただけます(分析母集団を使ってご自身でも調査していただけます)。
レポートのサンプルは下記を参照。
http://www.patentresult.co.jp/img/c-reportB.pdf
*個別特許の経過情報付きリストをご希望の場合は、別途お見積もりいたします。
*図1〜6は添付の関連資料を参照