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千代田化工建設、サウジアラビア排水再生システム実証事業で設計・調達など受託
サウジアラビア排水再生システム実証事業向け
設計・調達・建設助勢および実証フォローアップ業務の受託
千代田化工建設株式会社(本社:横浜市 社長:久保田 隆)は、先に独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とサウジアラビア工業用地公団(MODON)が合意した、サウジアラビア王国における膜技術を用いた省エネ型排水再生システム技術実証事業(本事業)に関し、NEDOより各種業務(本業務)の委託を受けましたのでお知らせします。
1.委託元:新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
2.受託業務内容:ダンマン(*1)第1工業団地で発生する排水を再生利用する実証設備の設計・調達・建設助勢および実証フォローアップ業務
3.契約金額:10億円規模
4.スケジュール:2015年1月実証フォローアップ業務完了予定
本事業は、MODONが運営するダンマン第1工業団地を実証サイトとし、団地内の120の事業体などから排出されている日量約5,000トンの排水を、膜技術(MBR(*2)、RO膜(*3))を用いて処理し、工業用水として3,500トンを再利用しながら、省エネルギー化も達成するシステムを実証するものです。
水資源の不足しているサウジアラビア王国において工業排水の再生・再利用を進めることは、貴重な水資源の有効活用に大いに寄与するものと期待されています。
当社は新規ビジネスの柱の一つとして水リサイクル分野への取り組みを進めており、当社の提案がNEDOに採択され、本事業の実施と本業務の受託に至ったものです。本業務を通じ、サウジアラビア王国内はもとより、水資源の有効利用を喫緊の課題として掲げる各国に対して、当社は事業参画も視野に積極的な営業活動を展開し、本システムの適用拡大を目指してまいります。
*1:サウジアラビア王国東部州州都
*2:膜分離活性汚泥法(Membrane Bio Reactor)。活性汚泥により有機物を分解し、浸漬型の膜設備により、汚泥と水を分離する方法。
*3:逆浸透(Reverse Osmosis)膜。MBR用の膜よりさらに目の細かい膜で、溶解性塩類およびMBRの残存物質を除去する膜。
以 上