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IDC Japan、国内SaaS型セキュリティソフトウェア市場のベンダー競合分析結果を発表
国内SaaS型セキュリティソフトウェア市場
ベンダー競合分析結果を発表
・2011年の国内SaaS(Software as a Service)型セキュリティソフトウェア市場規模は、前年比成長率19.9%の72億円。2016年には148億円に拡大と予測
・2011年の国内SaaS型セキュリティソフトウェア市場の上位3社は、シマンテック、マカフィー、トレンドマイクロ
・セキュアコンテンツ/脅威管理市場で上位3社による寡占化率が9割弱と最も高い
・導入規模に合ったサービスメニューやソリューションのラインナップの充実化が必要
IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役:竹内正人、Tel代表:03−3556−4760)は、2011年の国内SaaS(Software as a Service)型セキュリティソフトウェア市場のベンダー競合分析を行い、その結果を発表しました。本調査は、セキュリティソフトウェアベンダーが提供するSaaS型セキュリティソフトウェア市場を「アイデンティティ/アクセス管理」と「セキュアコンテンツ/脅威管理」、「セキュリティ/脆弱性管理」の3つの機能に分類し、主要なベンダーのポジショニング/ビジネス動向、各機能別市場の寡占化状況などについて調査/分析したものです。
2011年の国内SaaS型セキュリティソフトウェア市場規模は、前年比成長率19.9%の72億円でした。機能別の売上額構成比率では、セキュアコンテンツ/脅威管理市場が54.6%で最も高く、次いでアイデンティティ/アクセス管理市場が41.3%と、この2つの市場で全体の9割以上を占めます。SaaS型セキュリティソフトウェア市場は、標的型攻撃によるウイルス対策ソフトウェアの定義ファイルやパッチの更新管理の重要性の高まりや、クラウドサービス利用拡大による認証の標準化/連携、災害時の事業継続性への対応などにより、ニーズが高まっています。同市場の2011年〜2016年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は15.5%で、2016年には148億円に拡大すると予測します。
2011年の国内SaaS型セキュリティソフトウェア市場での上位3社は、シマンテック、マカフィー、トレンドマイクロでした。各機能別市場で上位を占めるのは、アイデンティティ/アクセス管理市場ではシマンテック、セーフネット、サイバートラストで、セキュアコンテンツ/脅威管理市場ではマカフィー、シマンテック、トレンドマイクロ、セキュリティ/脆弱性管理市場では日立、クォリス、IBMです。また機能別市場の上位3社による2011年の占有率では、アイデンティティ/アクセス管理市場が82.3%、セキュアコンテンツ/脅威管理市場88.3%、セキュリティ/脆弱性管理市場58.5%でした。セキュアコンテンツ/脅威管理市場は、寡占化率が最も高く、新規参入障壁が高いです。一方、セキュリティ/脆弱性管理市場では、寡占化率は低く、他の2つの市場と比べ新規参入しやすい環境にあるとみています。
SaaS型セキュリティソリューションは、導入や運用管理の容易さから中堅中小企業を中心に展開されています。大震災以降は、企業において災害対策や事業継続を目的としてSaaS型セキュリティソリューションのニーズが大企業でも高まっています。また、SaaS型セキュリティソフトウェア市場は、成長段階であり参入しているベンダーも限定しており、ソリューションも自社構築/運用のオンプレミス型ソリューションに比べてまだ少数です。「ベンダーは、中堅中小企業から大企業までカバーできる拡張性のあるSaaS型セキュリティソリューションを提供する必要がある。そのためには、導入規模に合ったメニューの開発やSaaS型ソリューションのラインナップの充実化を図ることが重要である」とIDC Japan ソフトウェア&セキュリティ リサーチマネージャーの登坂 恒夫は述べています。
今回の発表はIDCが発行したレポート「2012年 国内クラウドセキュリティサービス市場 ベンダー競合分析」(J12200109)にその詳細が報告されています。本レポートでは、国内SaaS型セキュリティソフトウェア市場の主要なベンダーのポジショニング/ビジネス動向/各機能別市場の寡占化状況などについて分析をまとめています。
【レポートの詳細についてはIDC Japanへお問い合わせ下さい】
<参考資料>
2011年 国内SaaS型セキュリティソフトウェア市場 主要ベンダーの売上額/市場シェア/前年比成長率
※添付の関連資料を参照
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