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NEDOなど、モロッコ王国政府と太陽エネルギー分野に関する協力覚書を締結

2010-12-16

2010年12月13日
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構


モロッコ王国政府と協力覚書を締結

―太陽エネルギー分野における共同プロジェクト―


 経済産業省NEDOは、モロッコ王国エネルギー・鉱山・水利・環境省、太陽エネルギー庁、電力公社との間で、第2回日本・アラブ経済フォーラム(※)の機会に、太陽エネルギー分野に関する協力覚書(MOC)を締結しました。

 本協力覚書では、両国間の太陽エネルギー分野に関する包括的な協力を推進することに合意しました。NEDOは、基幹プロジェクトとして、太陽エネルギー発電を大量導入する際に必要となる系統安定化技術等に関する共同プロジェクトを進めていく予定です。

 このMOCは、大畠経済産業大臣NEDO村田理事長と、モロッコ王国エネルギー・鉱山・水利・環境省 ベンハドラ大臣、太陽エネルギー庁バクリ長官、電力公社ファシ・フィフリ総裁の間で合意され、日本とアラブ地域との協力を象徴する案件として、第2回日本・アラブ経済フォーラムで発表されました。


 ※参考画像は関連資料を参照


1.協力の概要
 1.モロッコの太陽エネルギーの大量導入計画達成に向け、両国間の協力を推進します。
 2.特に大量の太陽エネルギーを導入する際に課題となる系統の不安定化への対応として、日本の系統安定化技術等に関する技術協力を実施します。
 3.今後、モロッコ国内でNEDOによる象徴的な共同プロジェクトを構築するため、共同作業を開始します。
 4.こうした象徴的プロジェクトや関連プロジェクトを通じて、両国の太陽エネルギー分野の企業間におけるプロジェクトや研究協力を進展します。

2.背景
 ・モロッコはアフリカ大陸の北西部に位置し、南部はサハラ砂漠に面する等、豊富な日射量を有し、太陽エネルギーの活用には大きな可能性を有しています。
 ・モロッコ政府は、本年3月末に、この豊富な太陽エネルギー資源を有効に活用するとともに、自国内での電力自給率の向上を目的として、2019年までに2000MWの太陽エネルギー統合発電設備を導入する計画を発表しました。しかし、太陽エネルギー発電が大量導入された場合には日射量の変動により発電量が大きく変動するため、電力系統を安定化する技術が必要になります。
 ・一方で、日本はこれまで2000MW以上の太陽光発電導入の実績と高度な系統安定化技術の知見を有しています。
 ・そこで、日本とモロッコ王国の両政府は、太陽エネルギー利用分野における協力を促進するため、モロッコ国内で系統安定化技術等に関する共同プロジェクトの調査を開始することで合意しました。


【用語解説】
※第2回 日本・アラブ経済フォーラム
 日本・アラブ双方の閣僚とビジネスの代表が一体となり、貿易、投資、エネルギー、科学技術、人的資源開発などの幅広い分野で、日本とアラブ諸国との経済関係の強化の具体的方策を議論するため、2009年に日本とアラブ連盟との間で設立されたものです。第2回となる今回はチュニジア国チュニスにおいて12月11〜12日に開催されました。

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