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IDC Japan、2013年の世界IT市場の主要10項目を発表
〜第3のITプラットフォームが主戦場に〜
2013年 世界IT市場の主要10項目を発表
1.世界IT支出は、第3のプラットフォームと新興国市場がけん引、前年比5.7%増、2.1兆ドル超に
2.新興国のIT支出は、前年比8.8%増、7,300億ドル
3.スマートフォンとタブレットを合わせたIT支出額は、世界IT支出増加分の57%を占める
4.ミニタブレットが市場の急成長を主導、タブレット出荷台数の60%を占める
5.モバイルソフトウェアにとっては勝敗を決する年に
6.aaS技術の買収合戦が過熱
7.業種特化型PaaS(Industry as a Service)が台頭
8.事業部門トップ(LOB Executives)の役割が増加
9.第3のITプラットフォームデータセンターによる市場破壊
10.ビッグデータへの投資はさらに拡大
IT専門調査会社 IDC Japan株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1−13−5、代表取締役:竹内正人、Tel代表:03−3556−4760)は、2013年の世界IT市場を特色付ける技術や市場トレンド、ベンダーの動きなど主要10項目を発表しました。
2013年の最も重要な事象は、2012年と同様に、IDCが「第3のITプラットフォーム」と呼ぶ「モビリティ」「クラウド」「ソーシャル技術」「ビッグデータ」の4つのITの成長とイノベーションが構築される土俵で起こります。これらは、2013年にはより喫緊の課題となり、より大きなうねりとなり、市場参入のフェーズから、食うか食われるかの競争のフェーズに移行します。第3のITプラットフォーム上のビジネスにおいて、頭角を現せるか、あるいは何もできないかは、IT業界のみならず、ITを活用する産業自身の競争力にも影響を与えることになります。
以下に2013年の世界IT市場におけるIDC Top 10 Predictionsの概要を提示します。
1.世界のIT支出:
2013年の世界のIT支出は、前年比5.7%増の2.1兆ドル超となり、モビリティ、クラウド、ソーシャル技術、ビッグデータという第3のITプラットフォームと新興国市場の2桁成長に牽引される。
2.新興国のIT支出:
新興国におけるIT支出は前年比8.8%増の7,300億ドルに達し、先進国の成長率の2倍、全IT支出の34%、全IT支出増加分の51%を占める。
3.モバイルデバイス:
スマートモバイルデバイス(SMD:スマートフォンおよびタブレット)のIT支出額は前年比20%増で、全IT支出の20%を占め、IT支出増加分の57%を占める。SMDを除くと、IT支出は前年比2.9%増しか見込めない。
4.ミニが牽引するタブレットの急成長:
8インチ以下の画面サイズを持つミニタブレットがタブレットの出荷台数の60%を占め、2012年の33%から飛躍的に増加する。
5.モバイルソフトウェアは総決算の年:
ソフトウェア開発者からの「とても興味がある」という回答率が半数の壁を越えられないと、モバイルプラットフォームは、衰退の道を歩み始める。現在、その回答率は、マイクロソフトでは33%、RIMは9%である。
6.SaaS技術の買収合戦が過熱:
今後20か月の間にSaaS技術の買収に250億ドル以上が支出され、過去20か月の170億ドルから増加する。
7.業種特化型PaaS(Industry as a Service)の台頭:
2012年には100以下であった業種特化型のパブリッククラウドサービスプラットフォームが、2016年までに10倍に増える。一方、水平型PaaSはコモディティ化する。
8.事業部門トップ(LOB Executives)の役割が増加:
2016年までにIT投資の80%以上の案件に事業部門トップが関わることとなり、さらにその中の半数以上で、事業部門トップが最終意思決定者となる。
9.第3のITプラットフォームデータセンター(DC)による市場破壊:
コンバージドシステムとSDN(Software Defined Networks)がDC市場の成長を牽引し、市場シェアに変動をもたらす。BYOID(Bring Your Own ID)がエンタープライズセキュリティ分野にコンシューマライゼーションをもたらす。
10.ビッグデータ─検索から、発見、予測へ:
ビジュアル探索、予測分析、テキストおよびリッチメディア分析分野で、ビッグデータ技術の買収(M&A)が起こる。
今回の発表はIDCが発行したレポート「IDC Predictions 2013:Competing on the 3rd Platform」(Doc #238044)にその詳細が報告されています。本レポートの日本語訳版は、2013年1月に発行の予定です。
【レポートの詳細についてはIDC Japanへお問い合わせ下さい】
<IDC社 概要>
International Data Corporation(IDC)は、ITおよび通信分野に関する調査・分析、アドバイザリーサービス、イベントを提供するグローバル企業です。48年にわたり、IDCは、世界中の企業経営者、IT専門家、機関投資家に、テクノロジー導入や経営戦略策定などの意思決定を行う上で不可欠な、客観的な情報やコンサルティングを提供してきました。
現在、110か国以上を対象として、1,000人を超えるアナリストが、世界規模、地域別、国別での市場動向の調査・分析および市場予測を行っています。
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