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東急建設、建物解体時の飛来落下事故を防止する「セーフティスライド工法」を開発
建物解体時の飛来落下事故を防止する「セーフティスライド工法」を開発
東急建設(株)(本社:東京都渋谷区、社長:飯塚恒生)は、安全かつコスト競争力のある「セーフティスライド工法」(特許出願済み、商標登録出願済み)を開発しましたので、ご紹介します。
従来、RC造またはSRC造建物の解体では、圧砕重機を用い、建物の外周に仮設足場とパネルを設置するだけで工事が行われることから、解体したコンクリート塊等が場外へ飛来落下する危険性が懸念されていました。このため、近接物がある場合は、より安全な解体工法の開発が望まれていました。本工法は、神奈川県内のRC造建物において実施され、その効果を確認できました。
【適用対象と工法概要】
適用対象は、「敷地が狭い」「近隣などの制約がある」「都市部にある」「鉄道や道路に近接する」RC造またはSRC造建物の解体工事です。
本工法は(図1 参照)、解体する建物のうち近接する躯体部分(注意エリア)を予め切断し、既に解体している安全なフロアー部(通常エリア)まで移動して階上解体する工法です。近隣への粉塵飛散や解体部材の飛来落下を防ぐことも可能になります。
※図1・施工手順は添付の関連資料を参照
【メリット】
1)昼間作業にできる。近接物の制約による夜間解体作業を、無くすことが可能(協議による)。
2)近隣への騒音の低減
3)近隣への振動の低減
4)近隣への粉塵飛散の防止
5)場外への飛来落下0(ゼロ)
【今後の展開】
主に以下をターゲットとして展開を図る予定です。
・鉄道、道路(特に高速道路)沿い等の、または、都市部で近接物に配慮を行わなければならないRC造またはSRC造建物