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慶大など、試験科目に対応の「知財マネジメント講座」を共同で開発
大学院メディアデザイン研究科・東京コンテンツプロデューサーズ・ラボ株式会社
昨年度に引き続き「知財マネジメント講座」を共同で開発
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(以下KMD)とコンテンツ・プロデューサー育成を専門とする東京コンテンツプロデューサーズ・ラボ株式会社(東京都世田谷区、代表取締役社長:吉原浩一、以下TCPL)は、昨年(2011年)度に引き続き、今年(2012年)度も「知財マネジメント講座」を共同で開発します。
本講座は、国家試験である知的財産管理技能検定1級(コンテンツ専門業務)(※1)の試験科目に対応し、講座内容はKMDの知財教育(※2)の考え方とTCPLのコンテンツ・プロデューサー育成(※3)の考え方を生かしています。
1.受講対象者
(1)新しいメディアとコンテンツに関するビジネスを開発するイノベータを目指す方
(2)クロスメディアでグローバルなコンテンツビジネスのプロデュースを学びたい方
(3)知的財産管理技能検定1級(コンテンツ専門業務)を取得し知財マネジメントのプロを目指す方
2.共同開発する講座
(1)基本講座
・知財政策
(2)ビジネス講座
・ゲームの知財マネジメント
・音楽の知財マネジメントと著作権の体系
・動画コンテンツの知財マネジメント
・書籍・出版のデジタル化と知財マネジメント
・キャラクタービジネスの知財マネジメント
(3)マネジメント講座
・資金調達・価値評価の実務
・法律実務
・著作権契約実務
(4)ビジネスワークショップ講座
・メディアコンテンツビジネスの企画と事業計画、資金計画、製作・販売・回収計画
(5)知財検定対応講座
・問題解説等
講座内容の詳細は、東京コンテンツプロデューサーズ・ラボのウェブサイトを参照ください。
http://www.tcpl.jp/
(※1)国家試験:知的財産管理技能検定1級(コンテンツ専門業務)
2008年から国の検定として知的財産教育協会が実施してきた「知的財産管理技能検定」に、2010年からは「1級(コンテンツ専門業務)」資格が新設されました。この資格は知的財産を扱うコンテンツビジネスにおいて、プロデューサーに求められる知識・技能レベルを示し、2級、3級とともに就職・キャリアアップに必要な資格として、普及が進んでいます。メディア・コンテンツ分野のプロデュース能力(出版・放送・映像・音楽・ゲーム等分野の横断的な著作権、ビジネスモデル、契約、資金調達、国際的規制など)について、筆記試験と面談試験が実施されます。受検資格は2級取得、4年(3級+2年、2級+1年)以上の実務経験(大学の特定単位取得者に学科免除制度あり)で、現在までに約50 名が1級(コンテンツ専門業務)技能士となりました。次回試験は2013年7月に実施される予定です。
(※2)KMDの知財教育
KMDのカリキュラムを構成する4つの力(創造性)、デザイン、テクノロジー、マネジメント、ポリシーは、それぞれ知財である意匠・商標、特許、契約・資金や知財政策動向に深くかかわっており、リアルプロジェクトにおいて著作権をはじめ知財を扱う教育を総合的に行っています。
(※3)TCPLのコンテンツ・プロデューサーの育成
2008年設立以来、クロスメディアに対応したグローバルなコンテンツ・プロデューサー養成機関として、アニメ、ゲーム、マンガ、デジタルコンテンツ全般、キャラクタービジネスなどの分野でこれまでに、百数十名の修了生を送り出してきました。また、知財のマネジメントはプロデューサーに必須であり、2010年に「1級(コンテンツ専門業務)」資格が新設されて以来、一般社団法人知的財産教育協会とも共同で知財教育普及シンポジウムなど行ってきました。