Article Detail
王子HDなど、粘着ラベル「セパフリー」から油性ペンなどで筆記可能な商品を開発
セパレーターの無いラベル「セパフリー(R)」シリーズ〜筆記可能な新商品開発のお知らせ
王子ホールディングス株式会社研究開発本部機能材研究所(東京都江東区)と、当社100%子会社であり機能材カンパニーに属する新タック化成株式会社(本社:愛媛県四国中央市)は、セパレーター(剥離紙)の無い粘着ラベル「セパフリー(R)」シリーズとして、油性ペンやボールペン等により筆記が可能な新商品を開発しましたのでお知らせいたします。
記
1.開発・商品化の背景
一般のラベルは使用後にセパレーターがゴミとなりますが、近年の環境意識の高まりを受け、セパレーターの無い粘着ラベルが普及しつつあります。しかし、紙基材上に剥離層が設けられているため、筆記した際にインキをはじいたり、定着が悪く擦ると消えてしまうといった課題がありました。また、ボールペンではペン先が滑ってしまうため全く筆記できませんでした。
一方、筆記が可能なタイプも一部販売されていますが、長期保管している間にラベルを剥がしにくくなるという課題や、剥がしたラベルのカールが大きくなるため、貼付したラベルが剥がれ落ちてしまうという課題もありました。
2.本製品の特徴
今回の開発品は、王子グループの紙基材の中から最適なものを選択し、その表面に特殊剥離剤を塗工することで油性ペンやボールペンによる筆記性を付与しました。また、ラベル裏面には本用途向けに特殊粘着加工を施し、長期保管によりラベルが剥がしにくくなる現象を抑え、且つ、どこでも貼り付けられ、しかも貼付したラベルが剥がれ落ちないようにすることで使用環境の幅を広げることに成功しました。
剥離紙ゴミの処理を省ける上に嵩張らないコンパクトな積層タイプとなっており、持ち運びが容易で且つ筆記性を有することから、荷札用ラベル、引越用ラベル、警告用ラベル、工程管理用ラベルなど様々な用途に使用することができます。
※参考画像(筆記可能積層型「セパフリー(R)」用途例)は添付の関連資料を参照