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双日子会社、オランダの大手樹脂加工メーカーと耐熱性バイオ樹脂分野で提携
双日プラネット、欧樹脂メーカと耐熱性バイオ樹脂分野で提携
〜グリーンケミカル戦略を加速化〜
双日プラネット株式会社(本社:東京都千代田区代表取締役社長:田中勤 双日100%子会社)は、オランダの大手樹脂加工メーカーであるシンブラ社(Synbra)と、同社が商業生産ベースでは(*)世界初となる耐熱性バイオ樹脂の日本を含むアジア圏への販売を目的として提携することで合意しました。将来における代理店契約の締結に向け、まず始めに双日プラネットが同製品のマーケティングを実施します。
*世界に先駆けて年産5000MTキャパで商業生産を開始
シンブラ社が生産する植物(サトウキビ等)由来の耐熱性バイオ樹脂「シンテラ」(Synterra)は、従来のポリ乳酸より耐熱性に優れ、「第二世代ポリ乳酸」とも呼ばれています。
※参考画像1は添付の関連資料を参照
従来のポリ乳酸は熱変形温度が50〜60℃と低く、最終製品として使い捨ての包装資材、農業資材など用途が限られていましたが、第二世代ポリ乳酸「シンテラ」は約120℃の熱変形温度を有し、機械強度と良好な加工適正を合わせ持っています。そのため、従来、自動車や家電・OA機器などに使用されていたポリスチレンやポリカーボネート、ABSなどの機能性樹脂を、植物由来に置き換えることが可能となります。
※参考画像2は添付の関連資料を参照
双日グループは、従来の石油由来樹脂において長年の取引実績があり、植物由来のグリーンケミカルの取り扱いについても、樹脂から加工製品までのサプライチェーン構築で培った販売ルートやノウハウを生かして取り組んでいます。2011年5月には、ブラジルの南米最大の化学メーカーであるブラスケム社から、同社が製造するサトウキビ由来のバイオプラスチック樹脂「グリーンポリエチレン」の販売代理権を獲得しました。
また、2011年11月に米国のミリアント社と、生分解性樹脂などの原料となるバイオプラスチック樹脂原料「バイオコハク酸」の製造・販売に関して提携するなど、将来的に拡大する需要を見据え、植物由来の化学品・樹脂原料「グリーンケミカル」事業に注力しています。今後も、双日グループ一体となって、石油由来製品に頼らないグリーンケミカル事業を推進し、持続可能な社会の構築に貢献していきます。
【参考情報】
■シンブラ社概要
○会社名:シンブラ(オランダ)
○売上高:約320億円(2011年度)
○従業員数:1500名
○事業内容:欧州6カ国に計30箇所の製造拠点を有するEPS(ビーズ法発砲スチロール)メーカー。
以上