日立、「Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ｓｅｒｖｅｒ　２０１２」対応の「ＢｌａｄｅＳｙｍｐｈｏｎｙ」など販売開始

「Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ｓｅｒｖｅｒ（Ｒ）　２０１２」に対応し、
仮想化・クラウド基盤向けの性能を強化した
「ＢｌａｄｅＳｙｍｐｈｏｎｙ」および「ＨＡ８０００シリーズ」の新製品を販売開始


　株式会社日立製作所（執行役社長：中西　宏明／以下、日立）は、このたび、統合サービスプラットフォーム「ＢｌａｄｅＳｙｍｐｈｏｎｙ」およびＰＣサーバである日立アドバンストサーバ「ＨＡ８０００シリーズ」において、日本マイクロソフト株式会社が提供する最新のサーバオペレーティングシステム（ＯＳ）「Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ｓｅｒｖｅｒ（Ｒ）　２０１２」に対応し、サーバの仮想化やクラウドコンピューティング（クラウド）基盤向けの性能を大幅に強化した新製品群を１１月２２日から販売開始します。

　近年、ＩＴシステムのＴＣＯ（Ｔｏｔａｌ　Ｃｏｓｔ　ｏｆ　Ｏｗｎｅｒｓｈｉｐ）削減に向けて、サーバなどの仮想化技術やクラウドを活用する動きが、幅広い用途・規模のシステムにおいて加速しており、低コストで容易かつ柔軟に仮想化を実現でき、省スペース性や省電力性、さらには、導入や運用管理の容易性に優れたサーバが求められています。

　日立は、このような背景のもと、「ＢｌａｄｅＳｙｍｐｈｏｎｙ」のブレードサーバ「ＢＳ２０００」、「ＢＳ５００」と、「ＨＡ８０００シリーズ」において、仮想化機能「Ｈｙｐｅｒ−Ｖ」など、仮想化・クラウド基盤に求められる機能が強化された、最新のサーバＯＳ「Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ｓｅｒｖｅｒ（Ｒ）　２０１２」をプレインストールまたはバンドル（添付）するとともに、処理性能やメモリ容量の向上など、仮想化・クラウド基盤に求められる性能を大幅に強化した新製品群を開発しました。また、従来は「ＨＡ８０００シリーズ」のみで提供してきたファームウェア・ドライバーアップデートツール「Ｈｉｔａｃｈｉ　Ｓｅｒｖｅｒ　Ｎａｖｉｇａｔｏｒ」を、新たに「ＢＳ２０００」、「ＢＳ５００」でも提供するとともに、ＯＳインストール作業時間の短縮など、システム導入・運用管理の容易性を向上しました。

　日立は、日本マイクロソフト株式会社および米国Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ　Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎとの緊密な連携のもと、今後も最新のＯＳをはじめとした先進技術を積極的に活用し、高信頼かつ高性能な仮想化・クラウド環境の構築を支援するＩＴプラットフォーム製品を提供していきます。


＜「ＢｌａｄｅＳｙｍｐｈｏｎｙ」および「ＨＡ８０００シリーズ」の新製品の特長＞
　１．仮想化・クラウド基盤向けの強化
　　（１）最新のサーバＯＳ「Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ｓｅｒｖｅｒ（Ｒ）　２０１２」に対応
　　　　・（１）「Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ｓｅｒｖｅｒ（Ｒ）　２０１２」をプレインストールまたはバンドルして提供
　　　　　　　「ＢＳ２０００」、「ＢＳ５００」および「ＨＡ８０００シリーズ」において、「Ｈｙｐｅｒ−Ｖ」など、仮想化・クラウド基盤として求められる機能が強化された、最新のサーバＯＳ「Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ｓｅｒｖｅｒ（Ｒ）　２０１２」に対応しました。
　　　　　　　具体的には、小規模な仮想化環境や物理環境での使用に適した「Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ｓｅｒｖｅｒ（Ｒ）　２０１２　Ｓｔａｎｄａｒｄ」と、データセンター内のプライベートクラウド環境など、大規模で集約率の高い仮想化環境に適した「Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ｓｅｒｖｅｒ（Ｒ）　２０１２　Ｄａｔａｃｅｎｔｅｒ」の２ライセンスに対応し、ＯＳをサーバにインストールした状態で提供するプレインストールモデルと、ＯＳの入ったメディアをサーバに添付して提供するバンドルモデルの２形態で提供（＊１）します。
　　　　　　　また、インストールや設定を代行するサービスを併せて提供し、容易なシステム導入を実現します。さらに、サーバ購入時にＣＡＬ（Ｃｌｉｅｎｔ　Ａｃｃｅｓｓ　Ｌｉｃｅｎｓｅ）（＊２）を一緒に購入できるオプションサービスを新たに準備し、契約・購入手続きを省力化します。

　　　　　　　＊１　機種によって選択できるライセンス、提供形態は異なります。
　　　　　　　＊２　ＣＡＬ（Ｃｌｉｅｎｔ　Ａｃｃｅｓｓ　Ｌｉｃｅｎｓｅ）：サーバに接続するデバイスまたはクライアント（ユーザー）ごとに購入するライセンス。

　　　　・（２）サポートサービス「日立サポート３６０」で「Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ｓｅｒｖｅｒ（Ｒ）　２０１２」に対応
　　　　　　　今回の新製品群に搭載する「Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ｓｅｒｖｅｒ（Ｒ）　２０１２」は、サポートサービス「日立サポート３６０」の対象となります。日立は、「Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ｓｅｒｖｅｒ（Ｒ）　２０１２」を使用したシステムについて、ハードウェア／ソフトウェアをトータルでサポートし、顧客システムの安定稼働を支援します。

　　　　・（３）「かんたん仮想化ソリューション」で「Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ｓｅｒｖｅｒ（Ｒ）　２０１２」対応サービスを提供
　　　　　　　「ＨＡ８０００シリーズ」において、システム構築やサーバ仮想化環境の設定などを完了した状態でサーバを納入し、その後の運用支援や問題解決支援などをセットで提供する「かんたん仮想化ソリューション」のラインアップに、仮想サーバ上に「Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ｓｅｒｖｅｒ（Ｒ）　２０１２」が稼働する仮想化環境を構築するサービスを追加し、２０１３年１月に提供開始します。これにより、サーバ仮想化環境の容易な導入を実現します。

　　（２）仮想化環境・クラウド基盤に求められる性能の強化
　　　　「ＢＳ５００」の「ＢＳ５２０Ｈサーバブレード」や、「ＨＡ８０００／ＲＳ２２０−ｈ」、「ＨＡ８０００／ＲＳ２１０−ｈ」で選択できるプロセッサーのラインアップに、コストパフォーマンスに優れたインテル（Ｒ）　Ｘｅｏｎ（Ｒ）　プロセッサー　Ｅ５−２６３７、Ｅ５−２６０９を追加するとともに、新たに３２ＧＢ　ＬＲＤＩＭＭ（＊３）をサポートし、メモリ容量を、「ＢＳ５２０Ｈサーバブレード」では従来比１．５倍の最大７６８ＧＢに、「ＨＡ８０００／ＲＳ２２０−ｈ」、「ＨＡ８０００／ＲＳ２１０−ｈ」では、従来比２倍の最大７６８ＧＢに拡大しました。
　　　　また、「ＨＡ８０００／ＲＳ１１０」、「ＨＡ８０００／ＴＳ１０」、「ＨＡ８０００／ＳＳ１０」で選択できるプロセッサーのラインアップに、最新のインテル（Ｒ）　Ｘｅｏｎ（Ｒ）　プロセッサー　Ｅ３−１２００　ｖ２ファミリーを追加し、従来比最大約１．２倍の処理性能を実現するとともに、ストレージ容量を従来比１．５倍（＊４）に強化しました。

　　　　＊３　ＬＲＤＩＭＭ（Ｌｏａｄ　Ｒｅｄｕｃｅｄ　Ｄｕａｌ　Ｉｎ−ｌｉｎｅ　Ｍｅｍｏｒｙ　Ｍｏｄｕｌｅ）：メモリモジュールの種類の一つ。ＲＤＩＭＭ（Ｒｅｇｉｓｔｅｒｅｄ　Ｄｕａｌ　Ｉｎ−ｌｉｎｅ　Ｍｅｍｏｒｙ　Ｍｏｄｕｌｅ）と比較して、サーバ１台当たりのメモリ枚数を多く搭載でき、メモリの大容量化を実現します。
　　　　＊４　「ＨＡ８０００／ＲＳ１１０」は最大８ＴＢから最大１２ＴＢに、「ＨＡ８０００／ＴＳ１０」は最大８ＴＢから最大１２ＴＢに、「ＨＡ８０００／ＳＳ１０」は最大４ＴＢから最大６ＴＢに拡大しました。


　２．「Ｈｉｔａｃｈｉ　Ｓｅｒｖｅｒ　Ｎａｖｉｇａｔｏｒ」の対象サーバ拡大と機能強化による導入・運用管理の容易性向上
　　従来「ＨＡ８０００シリーズ」に標準添付していた、ＢＩＯＳ（Ｂａｓｉｃ　Ｉｎｐｕｔ　Ｏｕｔｐｕｔ　Ｓｙｓｔｅｍ）をはじめとするファームウェアやドライバーなどの更新作業を容易に実行可能とする「Ｈｉｔａｃｈｉ　Ｓｅｒｖｅｒ　Ｎａｖｉｇａｔｏｒ」について、新たに「ＢＳ２０００」、「ＢＳ５００」を対象のサーバとして追加するとともに、システム導入時のＯＳインストールにおけるパラメータ入力の一括化機能の追加や、サーバ内蔵のＲＡＩＤの設定手順の簡略化などの機能強化を行いました。これにより、システム導入・運用管理の大幅な省力化を実現し、システムの安定稼働を支援します。


＜本発表に際してのパートナー企業からのコメント＞
　日本マイクロソフト株式会社　業務執行役員
　サーバープラットフォームビジネス本部　本部長　梅田　成二氏

　日本マイクロソフト株式会社は、日立製作所様の「Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ｓｅｒｖｅｒ　２０１２」プレインストールモデルの提供開始を歓迎します。「Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ｓｅｒｖｅｒ　２０１２」は仮想化機能であるＨｙｐｅｒ−Ｖをはじめ数多くの機能強化により、デスクサイドからクラウド環境まで、最適なサーバー環境を提供します。Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ｓｅｒｖｅｒ　２０１２の導入と管理を容易にする「Ｈｉｔａｃｈｉ　Ｓｅｒｖｅｒ　Ｎａｖｉｇａｔｏｒ」を搭載した、日立のプラットフォーム「ＢｌａｄｅＳｙｍｐｈｏｎｙ」及び「ＨＡ８０００シリーズ」により、性能や信頼性の高いサーバープラットフォームをお客様に提供できるもものと期待しております。弊社は、今後とも日立製作所様とのパートナーシップにより、お客様のビジネスニーズにお応えできる最適なソリューションを提供して参ります。


＜今回発表した新製品（代表機種）の仕様概要と価格、出荷時期＞

　※添付の関連資料「添付資料」を参照


＜関連情報＞
　・統合サービスプラットフォーム「ＢｌａｄｅＳｙｍｐｈｏｎｙ」に関するホームページ
　　http://www.hitachi.co.jp/bds/
　・日立アドバンストサーバ「ＨＡ８０００シリーズ」に関するホームページ
　　http://www.hitachi.co.jp/ha8000/
　・「Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ｓｅｒｖｅｒ（Ｒ）　２０１２」に関するホームページ
　　http://www.hitachi.co.jp/win2012/


＜他社商標注記＞
　・Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ、Ｗｉｎｄｏｗｓ、Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ｓｅｒｖｅｒ、Ｈｙｐｅｒ−Ｖは、米国Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ　Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎの米国およびその他の国における商標または登録商標です。
　・インテル、Ｘｅｏｎは、米国およびその他の国におけるＩｎｔｅｌ　Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎまたはその子会社の商標または登録商標です。
　・その他、記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。


＜本件に関するお問い合わせ先＞
　ＨＣＡセンタ
　電話　０１２０−２５８０−１２
　（利用時間　９：００〜１２：００、１３：００〜１７：００（土・日・祝日を除く））



以上