住友林業など、子育てをテーマとした庭の設計提案「ハグくみの庭」を展開

子育てをテーマとした庭の設計提案「ハグくみの庭」の展開を開始
〜子どもの成長の基礎となる五感とからだを育む仕掛けが満載〜



　住友林業株式会社（社長：市川　晃　本社：東京都千代田区）と、都市の緑化及び戸建住宅の外構・造園・植栽管理等を行う住友林業緑化株式会社（社長：徳永　完平　本社：東京都中野区　住友林業（株）１００％出資）は、「五感とからだを育む庭づくり」をコンセプトとした設計提案である「ハグくみの庭」の展開を開始しますので、お知らせいたします。
　身近な生活空間である庭で、子どもたちがからだを自発的に動かし五感を働かせることができるよう、設計段階で仕掛けをつくり、子どもの好奇心を自然に引き出す住まいづくりを提案してまいります。


■開発の背景
　２０１１年度に住友林業（株）が実施した子育て世代を中心とした既入居者のヒアリング調査において、「見るだけでなく子どもと一緒に使える庭をつくって欲しい」「子どもを外で安全に遊ばせたい」というご意見を複数いただき、住友林業緑化（株）とともに、子育て世代に向けての庭の開発を進め、今回の商品提案にいたりました。
　現在の新築住宅マーケットは、団塊ジュニア、ポスト団塊ジュニアを中心とした、初めて住宅を取得する子育て世代が主要な購入層になっており、育児への配慮や家事のしやすさは、住宅の検討に際しても大きな関心事です。住友林業（株）は、自由設計ならではの工夫で家事や子育ての負担を軽減できる生活提案型商品「ｍａｍａｔｏ（ママト）」を２０１１年６月に発売しており、お客様から好評を得ております。住友林業グループはこれからも子育て世代に向けて子どもの成長を育み、家族の絆と暮らしの快適さを高める住まいづくりのトータル提案を行っていきます。

■開発コンセプト
　「ハグくみの庭」の”ハグくみ”は“ハグ”（抱きしめる）と”育み”を掛け合わせた造語で、そのコンセプトは、五感とからだの発達がその後の成長の土台になるという、広木克行教授（大阪千代田短期大学教授・神戸大学名誉教授）の考え方に基づき当社が住宅、特に庭づくりの提案として構築したものです。
　人間の発達には順序があり、からだを動かし感覚器官をフルに働かせ五感を通じて獲得する知能である「実用的知能」の発達が土台となり、その後、文字や記号などを使った抽象的な思考を可能にする「論理的知能」が発達するといわれています。「実用的知能」は子どもが自発的に遊ぼうとするときに最も良く発達するとされていることから、有識者へのヒアリングや保育園などにおける子どもの行動観察を通じて、子どもが全身を使って遊びたくなる仕掛けを庭に設ける設計提案を行っています。
　また広木教授によると、子どもの成長は自分の興味・関心を親に認めてもらうことで促進されることから、大人が子どもを見守ることができる提案も併せて行っています。

　※参考画像は、添付の関連資料「参考画像（１）」を参照


■「ハグくみの庭」の１２の設計アイデア
　「ハグくみの庭」では、子どもの好奇心を引き出すための、１２の設計アイデアを提案しています。子どもの好奇心や創造力を育み、からだの成長を促すための工夫を、ご家族や敷地などの条件にあわせて庭づくりに取り入れることができます。

【アイデアの基本要素】
　・五感を育む　　　　　さまざまなものを五感で感じ取り、豊かな感性を育てる
　・好奇心を生む　　　「知りたい」「遊びたい」など自発的意欲の源をつくる
　・創造力を育てる　　自分で創り出す喜びから意欲や表現力を育てる
　・からだをつくる　　　全身を自分の意思どおりに動かせる運動機能をつくる
　・安全・安心に遊ぶ　子どもが安全に遊び、大人が安心して見守る環境をつくる

【アイデアの基本要素】
　［１］かざっちゃう門　　　　飾って楽しむ仕掛けをつくり、創造力を育てます
　［２］あんしんリーフ　　　　トゲなどがない、触っても安全な植物を配置します
　［３］芝生じゅうたん　　　裸足で遊べる芝生には、管理の手間が軽減できる品種も提案します
　［４］ステップデッキ　　　　室内外をつなぐことで戸外に誘い、段差を上り下りすることでからだづくりに貢献します
　［５］すぐそこ花だん　　　デッキまわりに子どもの手が届く花だんを配置し、好奇心や興味を育てます
　［６］どろんこ広場　　　　　砂遊びで色々なかたちをつくることを通じて、創造力を育みます
　［７］わくわくマウンド　　　庭の一部に起伏を設けることで、遊びたいという好奇心と自発性を引き出します
　［８］じゃぶじゃぶシンク　子どもの遊びやすい位置に屋外水洗を配置し、好奇心を引き出します
　［９］緑のスクリーン　　　　日差しをやさしく遮るだけでなく、視覚的な涼しさを感じるため夏のお昼寝にも最適です
　［１０］おいしい庭　　　　　　自分で育てた野菜や、木の実を家族で収穫することで食べる喜びが深まります
　［１１］見わたし垣　　　　　　飛び出し防止や安全確認の習慣づけにも効果がある低めの生垣を配置します
　［１２］見まもり庭　　　　　　　リビングやダイニングなどから目が届くことで安心して子どもを見守ることができます

　※参考画像は、添付の関連資料「参考画像（２）」を参照


以上