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矢野経済研究所、バイオプラスチック市場に関する調査結果を発表
バイオプラスチック市場に関する調査結果2012
〜バイオPET、バイオPEが台頭し、勢力図は地殻変動期へ〜
【調査要綱】
矢野経済研究所では、次の調査要綱にて国内バイオプラスチック市場の調査を実施した。
1. 調査期間:2012年8月〜10月
2. 調査対象:生分解性、植物原料由来プラスチック原料メーカー、加工メーカー、ユーザー企業
3. 調査方法:当社専門研究員による直接面談、郵送・電話・e−mail・FAXによるヒアリングを併用
<バイオプラスチック市場とは>
バイオプラスチックとは、使い終わったら水と二酸化炭素に還る「生分解性プラスチック」と原料に植物など再生可能な有機資源を含む「バイオマスプラスチック」の総称である。本調査におけるバイオプラスチック市場とは、この2つの環境調和型プラスチックを対象とした市場を指す。
【調査結果サマリー】
◆2010年のバイオプラスチック市場規模は32,880t、前年比93.5%増と大幅に拡大
2010年のバイオプラスチック市場規模(メーカー出荷量ベース)は、バイオPETが大手飲料メーカー数社に採用されたことで、前年比93.5%増と倍増に近い拡大幅となった。
◆2011年のバイオプラスチック市場規模は26,960t、前年比18.0%減も
2012年は34,040t、前年比26.3%増の見込
2011年の市場は前年の反動が大きく、マイナス成長となった。また、東日本大震災を契機としたユーザー企業のコスト削減志向の更なる高まりも市場に少なからずマイナスの影響を及ぼしたと考える。しかし一方で、バイオPEなどバイオPET以外の植物由来原料に切り替えたプラスチックの採用も進んでいることから、この市場の減少は一時的なものとみる。そのため2012年のバイオプラスチック市場規模は前年比26.3%増の34,040tと拡大を見込む。
【資料発刊】
資料名:「2012年版 バイオプラスチック市場の展望と戦略」
http://www.yano.co.jp/market_reports/C54114200
*リリースの詳細は、添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照