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リニアテクノロジー、マルチレール・システム向け高集積汎用パワーマネジメント・ソリューションを販売

2012-11-22

リニアテクノロジー、「LTC3375」を販売開始
マルチレール・システム向け、出力チャンネル数を15通りに編成可能な8チャンネル1A降圧DC/DCレギュレータ



 リニアテクノロジー株式会社は、複数の低電圧電源を必要とするシステム向けに、高集積汎用パワーマネジメント・ソリューション「LTC3375」の販売を開始しました。LTC3375は熱特性が改善された高さの低い(0.75mm)48ピン7mm×7mm 露出パッド付きQFN パッケージで供給されます。EグレードとIグレードは−40℃〜125℃、Hグレードは−40℃〜150℃の動作温度範囲での動作が保証されています。Eグレードの1,000個時の参考単価は5.45ドルからで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。製品の詳細情報は、リニアテクノロジーのWebサイトをご参照ください(http://www.linear-tech.co.jp/product/LTC3375)。

 LTC3375は、I2C制御の8つの独立した1Aチャネル、柔軟なシーケンス制御、フォルト監視機能を小型QFNパッケージに搭載しています。LTC3375は内部で補償された8個の高効率同期整流式降圧レギュレータと1個の高電圧常時オン25mA LDOコントローラを内蔵しています。各降圧レギュレータは2.25V〜5.5Vの個別の入力電源を備え、出力電圧範囲は0.425V〜VINです。プッシュボタンによるオン/オフ/リセット制御、パワーオン・リセット、ウォッチドッグ・タイマにより、柔軟で信頼性の高いパワーアップ・シーケンス制御とシステム監視を行います。LTC3375はプログラム可能で外部同期可能な1MHz〜3MHzの発振器(デフォルトのスイッチング周波数2MHz)を内蔵しています。すべてのDC/DCレギュレータがオフのときの静止電流は11μAなので、バッテリの動作時間を延ばすことができます。LTC3375は、産業用、車載、通信システムなどさまざまなマルチチャネル・アプリケーションに最適です。

 LTC3375の降圧DC/DCレギュレータは単独で使用することも、並列に接続し1個のインダクタを共有して出力あたり最大4Aの大きな出力電流を供給することも可能です。最大4個の隣接するレギュレータを結合できるので、15種類の出力構成が可能です。マスタ/スレーブ構成では、隣接する降圧レギュレータのVINピンとSWピンを互いに接続し、スレーブの降圧レギュレータのFBピンを入力電源に接続することにより、隣接するレギュレータを結合できます。すべてのスイッチング・レギュレータが内部で補償されており、外付け帰還抵抗を使用するだけで出力電圧を設定できます。また、I2Cを介して出力電圧を設定することも可能です。スイッチング・レギュレータには2つの動作モードがあります。Burst Mode?動作(起動時のデフォルト・モード)では軽負荷時に高い効率を達成でき、強制連続PWMモードでは軽負荷時にノイズを低減できます。I2Cインタフェースを使用して動作モード、位相、帰還安定化電圧、スイッチのスルーレートを選択することができます。降圧レギュレータは順方向および逆方向電流制限、起動時の突入電流を制限するためのソフトスタート、短絡保護、放射EMIを低減するためのスルーレート制御を備えています。LTC3375はこの他に、内部ダイ温度を示すダイ温度モニタ出力(I2Cを介して読み出し可能)、ダイ温度が過温度(OT)しきい値に近づいていることをユーザに知らせるOT警告機能などを備えています。


LTC3375の主な特長:
 ●8チャネルの独立した降圧DC/DCレギュレータ:マスタ/スレーブ構成可能で、8チャンネルのうち最大4チャンネルの出力を1つのインダクタでまとめることにより、1出力4Aに編成可能。
 ●各DC/DCレギュレータごとに個別のVIN電源(2.25V〜5.5V)
 ●すべてのDC/DCレギュレータの出力電圧範囲が0.425V〜VIN
 ●高精度のイネーブル・ピンしきい値により、自律的なシーケンス制御(またはI2C制御)が可能
 ●発振器周波数:1MHz〜3MHzの範囲でプログラム可能/同期可能(デフォルト値2MHz)
 ●チャネルごとにI2Cで選択可能な位相(90°単位)
 ●プログラム可能なパワーオン・リセット/ウォッチドッグ/プッシュボタンのタイミング
 ●ダイ温度モニタ出力
 ●48ピン7mm×7mm QFN パッケージ


※製品画像は、添付の関連資料を参照


リニアテクノロジーについて>
 S&P 500の一員であるリニアテクノロジーは、過去30年にわたり広範囲に渡る高性能アナログICの設計・製造及びマーケティング活動を行い、世界中の多くの企業に提供しています。リニアテクノロジーの半導体は、私たちのアナログ世界と「通信」、「ネットワーキング」、「産業」、「自動車」、「コンピュータ」、「医療」、「精密機器」、「民生」さらには「軍需航空宇宙」システムで幅広く使用されている、デジタル・エレクトロニクスとの架け橋の役目を担っています。リニアテクノロジーは、パワーマネジメント、データ変換、信号調整、RF、インタフェース、μModuleサブシステム及びワイヤレス・センサー・ネットワーク製品を設計・製造・販売しています。詳細は同社Webサイトをご参照ください。http://www.linear-tech.co.jp

 LT, LTC, LTM, μModule及び会社ロゴはLinear Technology Corporationの登録商標です。その他の登録商標・商標は、それぞれの所有者にその権利が帰属します。記載内容は予告なしに変更される場合があります。


お問合せ先:
 〒102−0094 東京都千代田区紀尾井町3−6 紀尾井町パークビル8F
 リニアテクノロジー株式会社 TEL:03−5226−7291(代表)
 http://www.linear-tech.co.jp


以上

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