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大日本印刷、次世代FeliCa ICチップ搭載の高セキュリティー非接触ICカードを販売
次世代FeliCa ICチップ搭載の高セキュリティ非接触ICカードの販売開始
AES暗号方式に対応したICチップで国内で初めてFeliCaカード性能検定に合格
大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、ソニー株式会社製の次世代FeliCa ICチップを搭載した高セキュリティな非接触ICカードを開発し、11月15日に発売します。
本製品は、ソニーが通信互換性を評価する「FeliCaカード性能検定」に、国内で初めて合格しました。
※参考画像は添付の関連資料を参照
【本製品の特長と主な仕様】
次世代FeliCa ICチップは、ICカードとリーダーライター間の相互認証と暗号通信に関し、従来のDES(Data Encryption Standard)暗号方式に加え、よりセキュリティ性の高いAES*1(Advanced Encryption Standard) 暗号方式にも対応しました。また、セキュリティに関する国際標準規格であるコモンクライテリア(ISO/IEC 15408)の評価保証レベル「EAL6+」を取得しており、業界最高レベルのセキュリティ性能を保持しています。
暗号方式は( 1 )DESのみ、( 2 )AESのみ、( 3 )両方式の認証にそれぞれ対応した、3種類の非接触ICカードの発行が可能です。
従来のリーダーライターなど、DES暗号方式のFeliCa対応システムでも使用できます。
カード発行後でも、再発行することなくDES暗号方式の現行システムから、AES暗号方式をベースとした新システムへ移行できるセキュリティマイグレーション機能を備えています。
<主な仕様>
ICチップ :次世代FeliCa ICチップ
通信インターフェイス:ISO/IEC 18092
メモリー容量 :6KB
ユーザメモリ容量 :255ブロック(1ブロックは16バイト)
カードとリーダーライター間の認証方式:トリプルDES*あるいはAES(鍵長128bit)による相互認証
*秘密鍵型の暗号方式であるDESを三重に適用した暗号方式
通信路の暗号化方式:DESまたはAES
搭載コマンド :・DES暗号化対象コマンド
・AES暗号化対象コマンド
・非暗号化コマンド
用途 :電子マネー、社員証・学生証 など
【価格】
従来のFeliCa ICチップ(メモリー容量4KB)搭載の非接触ICカードと同等の価格で提供します。
【今後の展開】
今後DNPは、より高い安全性と性能が重視される金融系カードやIDカードの用途を中心に、強固なセキュリティが要求される市場に新製品を販売し、3年間で約30億円の売上を目指します。
DNPは、従来のFeliCa ICチップ搭載カードに、今回開発した高機能カードをラインナップとして加え、さまざまな顧客ニーズに合わせたICカード事業を展開します。
*1 AES:データの暗号化と復号化に同じ鍵を使う新世代共通鍵暗号方式。DES(共通鍵暗号方式)の後継規格にあたる。
※FeliCaは、ソニー株式会社が開発した非接触型ICカードの技術方式です。
※FeliCaは、ソニー株式会社の登録商標です。
※その他、記載されている会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。