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TDK、高集積・超小型のスマートフォン向けフロントエンドモジュールを発売
SAW 部品
スマートフォン向け高集積フロントエンドモジュール
TDK 株式会社(社長:上釜 健宏)は、スマートフォン向けの新たな高集積EPCOS D5058 フロントエンドモジュールを発売いたします。従来のGSMバンド(850/900/1,800/1,900MHz)に加えて、WCDMAバンド(1/2/4/5)とLTEバンド(2/4/5/17)にも対応しています。モジュールには、3つの従来型SAWフィルタと5つのデュプレクサとは別に、バンド切替えスイッチとデコーダ、さらにアンテナ出力で最大4kVまで対応するESD保護回路が備えられています。この新たなフロントエンドモジュールは最も高い集積密度を構築することが可能です。
D5058 フロントエンドモジュールは、集積密度が高いことに加えて、超小型(8.0x4.95x1.0mm3)であることも特長です。挿入損失は、バンドとフィルタに応じて1.2〜3.8dBとなっています。
これらEPCOSのフロントエンドソリューションにより、スマートフォンや従来型の携帯電話に、従来システムの大きさでLTEバンドやWCDMAバンドに対応し、より高度な機能を実現できます。
ディスクリートソリューションと比較すると、EPCOSフロントエンドモジュールでは、基板の占有面積を最大40%削減することができます。
<主な用途>
・スマートフォンおよび従来型の携帯電話
<主な特長と利点>
・重要なGSM/WCDMA/LTEバンドに対応
・3つのSAWフィルタと5つのデュプレクサを集積
・8.0x4.95x1.0mm3の最小寸法
<TDK 株式会社について>
TDK 株式会社(本社:東京)は、各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。
主な製品としては、各種受動部品(製品ブランドとしてはTDK、EPCOS)をはじめ、電源、HDDヘッドやマグネットなどの磁気応用製品、そしてエナジーデバイスやフラッシュメモリ応用デバイス等があります。アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、現在、情報通信機器、コンシューマー製品、自動車、産業電子機器の分野において、電子部品のリーディングカンパニーを目指しビジネスを展開しています。
2012年3月期の売上は約8,100億円で、従業員総数は全世界で約79,000人です。
<TDK−EPC 株式会社について>
TDK−EPC 株式会社(本社:東京)はTDKのグループ会社であり、TDKの電子部品部門と、ドイツのEPCOS社との統合で、2009年10月に設立された電子部品の開発・製造を担う製造会社です。主な製品としては、コンデンサ(積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ)、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、センサ、ピエゾおよび保護部品等があります。
※製品画像は、添付の関連資料を参照