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大林組、川崎市のタワーマンションに制振構造システム「デュアル・フレーム・システム」を適用

2010-12-14

川崎港町のタワーマンションに制振構造システム「デュアル・フレーム・システム」を適用

〜 固さが異なる二つの構造体とダンパーの働きで、地震力を3分の1に低減 〜


 株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:白石達)は、川崎市川崎区港町の「(仮称)川崎港タワーマンションプロジェクト」において、地上29階建て地下1階、456戸のタワーマンションA棟の新築工事に着手しました。
 本プロジェクトは、事業主の京浜急行電鉄株式会社、大和ハウス工業株式会社が、京急川崎駅から1駅の港町駅前で進める街づくりです。総開発面積が約4万m2の広大な敷地に、総戸数が約1,400戸のトリプルタワー(A・B・C棟)を建設する大規模計画です。今回のA棟新築工事は、その第一弾となるものです。

 A棟では、地震や強風による建物の揺れを軽減するため、超高層制振構造システム「デュアル・フレーム・システム(以下、DFS)」を採用しています。DFSは、一つの建物の中に二つの構造体(建物の中央に構築した固い心棒と、その外周に配置した柔構造の建物)を造り、オイルダンパーで連結するシステムです。

 互いに分離する二つの構造体はそれぞれ固さが異なるため、揺れ方に差が生じます。この違いを利用してダンパーが地震エネルギーを効果的に吸収し、高い制振性能を発揮します。同じ規模の一般的なビルと比べて、地震力(地震時に建物に加わる水平力)を3分の1程度に低減できるほか、上層階の水平応答加速度(床の揺れの激しさ)が小さくなり、家具の転倒による二次災害も低減できます。
 中央に構築した固い心棒(箱形の耐震壁架構)は、内部を立体駐車場として有効利用しています。また、外周に配置した柔構造の住居部分は、地震時にかかる力が低減されるため、自由な住戸プランが可能になり、快適な空間をご提供できることも大きなメリットです。

 大林組は、今年大阪市内に完成した超高層マンション「シティタワー大阪天満」、「なんば グランドマスターズタワー」にDFSを適用しました。関東では今回が初適用ですが、関西では他に設計中や工事中などの物件が7件あり、高い耐震性能と快適な居住空間を実現する制振構造システムとして広く展開しています。
 今回のA棟は、これまでにDFSを適用した物件(工事中を含む)のなかで、基準階の1フロアあたりの住戸面積が最大です。また、B・C棟にもDFSを提案中で、採用された場合、3棟1,400戸に及ぶビッグプロジェクトへの適用は初めてとなります。
 今後も、建物の安全と自由な住戸プランを実現するDFSを積極的に提案し、タワーマンションなどの超高層ビルの建設に適用していきます。


 ※以下、リリースの詳細は添付の関連資料を参照


以上

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