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富士通研究所、A4スキャナで簡単にA3資料をPDF化できる画像復元技術を開発
A4スキャナで簡単にA3資料をPDF化可能な画像復元技術を開発
A3両面紙資料を手作業の2割以下の労力でPDF化し、歪みの少ない画像を実現
株式会社富士通研究所(注1)は、複数枚のA3紙資料を、A4サイズのスキャナで一度にPDF化する画像復元技術を開発しました。
従来、たとえばA4サイズのスキャナでA3両面紙をスキャンする場合、紙を半分に折り1枚ずつ両面スキャンする作業を2回する必要がありました。今回、A3紙を半分に切断し、自動紙送り機能を利用してスキャンするだけで、元のA3紙を構成するスキャン画像の組み合わせを自動的に推定し、さらに、左右の画像の結合境界が目立たないように画像補正しながら疑似A3スキャン画像を生成する技術を開発しました。これにより、従来の方法に比べ、2割以下の労力でA3紙資料をA4サイズのスキャナでPDF化できるようになります。
本技術の詳細は、11月12日(月曜日)からつくば国際会議場で開催される国際会議「International Conference on Pattern Recognition(ICPR) 2012」、12月3日(月曜日)から横浜国立大学で開催されるCVIM2012年12月研究会にて発表します。
※開発の背景・課題などリリース詳細は、添付の関連資料を参照
<効果>
A4サイズの小型スキャナでも複数枚のA3紙を簡単にスキャンできるようになります。従来のA3紙を半分に折り1枚ずつスキャンする方法に比べ、手作業の時間が2割以下に抑えられ、さらに、従来の方法より結合部のずれの少ない疑似A3スキャン画像が得られます。
<今後>
富士通研究所では、処理速度の高速化を進め、A4サイズスキャナへの搭載を目指します。また、A3紙のスキャンだけでなく、さらに大きな用紙に対し、多分割した紙片をスキャンするだけで元の用紙サイズのスキャン画像を生成する技術への展開も進めていきます。
<商標について>
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
[注釈]
注1 株式会社富士通研究所:
代表取締役社長 富田達夫、本社 神奈川県川崎市。