米シリコン・ラボラトリーズ、ＵＳＢおよびＨＩＤ−ＵＳＢ向けブリッジＩＣファミリ「ＣＰ２１ｘｘファミリ」を発表

シリコン・ラボラトリーズ社、新製品「ＣＰ２１ｘｘファミリ」を発表
組み込み設計に簡単にＵＳＢコネクティビティを追加できるブリッジＩＣファミリ



　卓越したアナログ設計技術で、高性能ミックスシグナルＩＣを設計・販売するシリコン・ラボラトリーズ社（本社：米テキサス州オースチン、Ｎａｓｄａｑ：ＳＬＡＢ）は、ＵＳＢおよびＨＩＤ−ＵＳＢ（ヒューマン・インタフェース・デバイス−ＵＳＢ）コネクティビティのための、コスト効果が高く省スペースなソリューションを提供する新製品「ＣＰ２１ｘｘ」ファミリを発表しました。ＣＰ２１ｘｘ　ＵＳＢブリッジ・ファミリは、パーソナル・メディア機器、セルラおよびコードレス電話、スマート・カードおよびフラッシュ・カード・リーダ、ＰＤＳ、ＭＰ３プレーヤ、バーコード・リーダ、ワイヤレス・モデム、産業制御システムといったアプリケーションにＵＳＢおよびＨＩＤ−ＵＳＢを追加、またはシリアル・インタフェースをＵＳＢにアップグレードするためのソリューションです。

　ＣＰ２１ｘｘは省スペースな４ｍｍ×４ｍｍ　２４ピンＱＦＮパッケージで提供され、現在サンプルおよび量産供給が可能です。価格は１０，０００個時の参考単価が１．０６米ドルから。評価キットＣＰ２１０４ＥＫおよびＣＰ２１１２ＥＫは２９米ドル、ＣＰ２１０５ＥＫおよびＣＰ２１１０ＥＫは３９米ドルです。ＣＰ２１ｘｘ　ＵＳＢブリッジ・ファミリについての詳細は、シリコン・ラボラトリーズ社Ｗｅｂサイトをご参照ください（http://www.silabs.com/pr/USBbridge）。

　組み込みの世界では、ＵＳＢおよびＨＩＤ−ＵＳＢの搭載が急速に増加しており、設計にＵＳＢコネクティビティを組み込む簡単かつ低コストな方法が求められています。ＵＳＢコネクティビティ・ソリューションとスマート・インタフェースＩＣで多くの実績を有するシリコン・ラボラトリーズは、複雑なＵＳＢソフトウェアを開発する手間とコストをかけずに、マイクロコントローラ・ベースのアプリケーションにＵＳＢを追加することができる、ＣＰ２１ｘｘブリッジ・ファミリを開発しました。ＣＰ２１ｘｘはＵＳＢの専門知識がなくても使えるので、最終アプリケーションの開発に時間とリソースを集中させることができます。

　ＣＰ２１ｘｘは、業界初のＨＩＤ−ＵＳＢブリッジ・ソリューションを含む、４つのＵＳＢ−シリアル・ブリッジ・ソリューションを特徴としています。

・ＵＳＢ−ＵＡＲＴブリッジ（ＣＰ２１０４）
・ＵＳＢ−デュアルＵＡＲＴブリッジ（ＣＰ２１０５）
・ＨＩＤ−ＵＳＢ−ＵＡＲＴブリッジ（ＣＰ２１１０）
・ＨＩＤ−ＵＳＢ−ＳＭＢｕｓおよびＩ２Ｃブリッジ（ＣＰ２１１２）

　ＣＰ２１１０とＣＰ２１１２は、ほとんどのオペレーション・システムによってネイティブにサポートされるＵＳＢ−ＨＩＤクラス規格に準拠しているので、ドライバをインストールする必要はありません。これによって、互換性の問題と手間のかかるドライバのアップデートのリスクが回避され、専門的なドライバ情報を含む付属ＣＤをお客様に供給することや、ドライバのアップデートのためのダウンロード・サイトを整備する必要がなくなります。さらに、シリコン・ラボラトリーズのＨＩＤ−ＵＳＢデバイスは、ほとんどのオペレーティング・システムで均一な互換性を提供するので、互換性の問題に起因した典型的な製品化の遅れをなくし、出荷までの時間を早め、設計を簡単にします。

　ＣＰ２１ｘｘファミリは、小さな実装面積で柔軟なＵＳＢ設計を実現するために、コスト高で複雑な外付けクリスタル、内蔵または外付けＥＥＰＲＯＭ、その他ディスクリート部品を必要としない革新的で立証済みのアーキテクチャに基づいています。ＣＰ２１ｘｘは１チップに、ＵＳＢ　２．０フルスピード・ファンクション・コントローラ、ＵＳＢトランシーバ、オンチップ・シリコン発振器、ワンタイム・プログラマブル（ＯＴＰ）ＲＯＭ、全モデム制御信号搭載非同期シリアル・データ・バスを集積しています。また、斬新なクロック・リカバリ機能により、内部発振器はＵＳＢフルスピード・クロックの精度要件に合致します。プログラム用のチャージポンプが内蔵されており、ＵＳＢベンダーＩＤのカスタム構成、製品ＩＤ、ＵＳＢ記述子、電源記述子、デバイス・リリース番号、デバイス・シリアル番号を、迅速かつ簡単にユーザがプログラムできます。

　シリコン・ラボラトリーズの組み込みミックスシグナル製品担当バイスプレジデントを務めるＭａｒｋ　Ｔｈｏｍｐｓｏｎはこうコメントしています。「私たちは、組み込みシステムにＵＳＢを搭載する際の複雑さと手間から開発者を開放する、簡単に使えるＵＳＢソリューションを提供し、業界をリードしてきました。シリコン・ラボラトリーズの次世代ＵＳＢブリッジ・ソリューションは、特許使用料不要のソフトウェア・ドライバ一式、豊かな設計エコシステム、クリスタルを使わない動作、プログラム用チャージポンプの内蔵、小型パッケージが特徴で、これらすべてはシステム・コストを削減し、システム設計を能率的にし、お客様の製品化を加速します。」

・総合的なＵＳＢ開発サポート
　シリコン・ラボラトリーズは多様な開発キットによってお客様の開発をサポートします。ＣＰ２１０４ＥＫキットは、シンプルなＵＳＢ−ＵＡＲＴブリッジの評価とカスタマイズをサポートし、ＣＰ２１０５ＥＫキットはＵＳＢ−デュアルＵＡＲＴ設計をサポートします。ＣＰ２１１０ＥＫキットは総合的なＨＩＤ−ＵＳＢ−ＵＡＲＴブリッジの評価とカスタマイズが可能で、ＣＰ２１１２ＥＫキットはＨＩＤ−ＵＳＢ−ＳＭＢｕｓ／Ｉ２Ｃブリッジ接続をサポートします。


＊製品画像は、添付の関連資料を参照


●シリコン・ラボラトリーズ社について
　シリコン・ラボラトリーズ社（Ｓｉｌｉｃｏｎ　Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅｓ　Ｉｎｃ．、本社：米テキサス州オースチン、http://www.silabs.com）は、卓越したアナログ設計技術で高性能なミックスシグナルＩＣを幅広いアプリケーション向けに設計する、業界大手半導体メーカです。シリコン・ラボラトリーズ社の多様な高集積製品と特許は、ミックスシグナル設計において長年にわたる経験と実績を有する業界最先端のエンジニアリング部門が開発しています。シリコン・ラボラトリーズ社は、北米、ヨーロッパ、アジアの各地に設計、エンジニアリング、マーケティング、販売、アプリケーションの拠点を置いています。会社概要・事業内容の詳細は、http://www.silabs.comをご覧ください。

●ご注意
　このプレスリリースには、シリコン・ラボラトリーズ社の現時点における期待に基づく予測が含まれていることがあります。このような発言にはリスクと不確実性が伴います。様々な重要な要素が原因となって、予測とは異なる結果になることもあります。シリコン・ラボラトリーズ社では、投資家の方々に社の将来性をお伝えすることが重要と考えますが、正確な予測や管理が不可能な事態が今後発生するかもしれません。シリコン・ラボラトリーズ社の財務成績に影響を与え、実績が将来的記述と著しく異なる場合の要因の詳細については、シリコン・ラボラトリーズ社が米国証券取引委員会（ＳＥＣ）へ最近提出した書類をご覧ください。



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