サカタのタネ、環境浄化植物サンパチェンスで濃い赤色の「サンパチェンス　ルージュ」の苗を限定発売

新品種
環境浄化植物『サンパチェンス（Ｒ）』シリーズで最も濃い赤色の品種が登場
『サンパチェンス（Ｒ）　ルージュ』の苗を限定発売
情熱的なビロード調の真紅の花弁、低めの草丈でコンパクトにまとまる草姿が特徴



　サカタのタネは、インパチェンス属の栄養系品種『サンパチェンス（Ｒ）』シリーズに『サンパチェンス（Ｒ）　ルージュ』を追加し、オンラインショップを含む当社通信販売および当社直営店サカタのタネ　ガーデンセンター横浜で合計５，０００　ポットを限定販売します。『サンパチェンス（Ｒ）』は、真夏も休まずに成長を続ける旺盛な生育力と、環境浄化植物としての能力が高く評価されています。今回発売する『サンパチェンス（Ｒ）　ルージュ』は、同シリーズでは最も濃い赤色で、ビロード調の花弁が印象的なシーンを演出します。また、花弁が丸弁で重ねがよく、花形に優れています。従来の『サンパチェンス（Ｒ）』シリーズとは異なり、草丈は低めで、草姿がコンパクトにまとまるタイプのため、寄せ植えやハンギングなどにも好適です。このような特長が高く評価され、『同　ルージュ』は、イギリスの園芸団体が主催する新品種コンテストの一年草部門で金賞を受賞しました。当社通信販売では、３株１組１，５００円、６株１組２，４００円（いずれも税込み小売価格）で、２０１２年１２月１日から受注を開始し、翌年４月下旬から順次発送します。また当社直営店では４月下旬から１株４７２円（税込み小売価格）で販売します。

　＊花の写真は添付の関連資料を参照


　『サンパチェンス（Ｒ）』シリーズは、鮮やかな色合いをもち、真夏の暑さや強い日ざしに耐え、たくさんの花を咲かせる草花です。二酸化窒素（ＮＯ２）やホルムアルデヒド（ＨＣＨＯ）の浄化能力、それに二酸化炭素（ＣＯ２）の吸収能力（※１）が従来の花き園芸植物よりも高く（※２）、大気汚染の軽減効果のある「環境浄化植物」として注目されています。さらに、同シリーズは「打ち水」効果による温度降下能力も備えていることがわかっています。またそれだけではなく、水中に溶けた窒素やリンといった栄養塩類の高い浄化能力を発揮することが、岡山大学環境理工学部の沖陽子教授との共同研究の結果、実証されています。近年では『サンパチェンス（Ｒ）』を、公園の池や川などに設置した特別なコンテナで育てる「水上花壇」（※３）用の植物として採用される事例も増えてきており、環境に優しく美しい新たな水辺の風景を各地に提案しています。
　これまでの『サンパチェンス（Ｒ）』シリーズは、ホワイト、ピンク、ラベンダーといった淡色系のラインアップが中心でしたが、今年９月には２０１３年の新色として『サンパチェンス（Ｒ）　マジェンタ』と『同　レッド』を発表するなど、同シリーズの魅力をさらに広げる濃色系品種の充実を図っています。
　今回発売する『サンパチェンス（Ｒ）　ルージュ』も、夏のイメージに合う濃色系の品種で、これまで最も赤色が濃かった『同　レッド』を上回る、ビロード調の濃い赤色が特徴です。玄関アプローチや建物のエントランス部分、バルコニーなどにこの花を飾ることで、印象的なシーンを演出することができます。花弁も丸弁で重ねがよく花形に優れています。『サンパチェンス（Ｒ）　ルージュ』は、従来の『サンパチェンス（Ｒ）』シリーズの特長である草丈が高くボリュームのあるイメージとは異なり、草姿がコンパクトにまとまるため、他の草丈の高い品目と組み合わせた寄せ植えやハンギングなどにも好適な品種です（草丈と草幅は栽培・環境により若干変化します）。具体的には『サンパチェンス（Ｒ）』シリーズは草丈が約６０〜１００ｃｍ、草幅約６０〜８０ｃｍなのに対し、『同　ルージュ』は草丈が約３０ｃｍと低めで、草幅は約５０〜６０ｃｍです。また『サンパチェンス（Ｒ）　ルージュ』の鮮明で濃い赤色を発現させることは極めて難しく、さらに耐暑性や開花性など『サンパチェンス（Ｒ）』シリーズの基本的な性質も備えさせなければならず、開発には１０年以上もの期間を要しました。
　このような特長が高く評価され、『サンパチェンス（Ｒ）　ルージュ』は、今年６月、イギリスの園芸団体ＨＴＡ（Ｔｈｅ　Ｈｏｒｔｉｃｕｌｔｕｒａｌ　Ｔｒａｄｅｓ　Ａｓｓｏｃｉａｔｉｏｎ）主催の展示会“ＨＴＡ　Ｎａｔｉｏｎａｌ　Ｐｌａｎｔ　Ｓｈｏｗ”で行われた新品種コンテストの一年草部門で金賞を受賞しています。このコンテストは一年草部門をはじめ６つの部門が設けられ、本年は合計で１００品種が出品されました。その中の一年草部門で金賞を受賞したのは、『サンパチェンス（Ｒ）　ルージュ』一品種のみです。
　『サンパチェンス（Ｒ）』シリーズは、２００６年の出荷開始以来、旺盛な生育力と環境浄化植物としての能力が国内外で高く評価されています。年々、出荷鉢数は増加しており、２０１２年は初年度２００６年の約８倍にもなる約１，４００万鉢（全世界合計）を販売しています。２００６〜２０１２年を合計すると、全世界で累計約４，２００万鉢の販売実績を記録しています。２０１３年シーズンは、国内で１１０万鉢、海外では１，８００万鉢、全世界合計で１，９１０万鉢の出荷を見込んでいます。
　『サンパチェンス（Ｒ）』シリーズは、ホームセンターや園芸店、通信販売を中心にした小売の花苗商材として、また公園や水辺などの植栽用の造園商材として、グローバルに展開している品種であり、当社の花のビジネスモデルを確固たるものとする重要な位置づけにあります。今回、濃色系のラインアップがさらに拡充し、植栽時の色のコンビネーションや草姿のバリエーションもいっそう多彩となったことを受けて、今後とも同シリーズを当社花部門の主力商品として積極的に展開していきます。


※１　実験結果から『サンパチェンス（Ｒ）』のＣＯ２吸収能力は、ほかの花き園芸植物よりも高いことが得られましたが、地球温暖化という現象は、ＣＯ２のみならず複数の要因が関わる地球レベルの極めて大きい事象です。したがって、『サンパチェンス（Ｒ）』のＣＯ２吸収能力だけをもって、それが温暖化対策につながるというものではありません。

※２　浦野豊氏（東京大学博士・農学）との共同研究の結果による。

※３　水上花壇：
水中に浸るように設置した給水シートなどを使い、水をほぼ自動的に供給することができる特製コンテナを並べて作られる花壇。池など常時、水量が確保されている栽培環境であれば、水やりの手間を省くことができるため、都市内の噴水や公園、テーマパークの水辺、ゴルフ場の池、農業用水や小川などで利用されている。


　＊以下、『サンパチェンス（Ｒ）　ルージュ』の概要などリリースの詳細は添付の関連資料を参照


　読者の方からの『サンパチェンス（Ｒ）　ルージュ』に関するお問い合わせ先
　　株式会社　サカタのタネ　通信販売部　電話０４５−９４５−８８２４