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味の素子会社、米・仏で飼料用リジン生産に低資源利用発酵技術を導入

2012-11-13

〜2013年7月米国、2014年1月フランス
飼料用アミノ酸生産に低資源利用発酵技術を本格導入
乳牛用リジン製剤“AjiPro(TM)−L”も倍増へ



 味の素株式会社(社長:伊藤雅俊 本社:東京都中央区)の100%子会社である味の素アニマル・ニュートリション・グループ株式会社(社長:野村裕晟 本社:東京都中央区)は、米国とフランスにおいて飼料用リジン生産に次世代技術である低資源利用発酵技術を本格導入しコスト競争力の強化を図ります。また、米国で乳牛用リジン製剤“AjiPro(TM)−L”を増産し、付加価値型新市場開拓に努めます。さらに、食資源サステナビリティへの普及活動など多角的な取り組みを推進し、環境負荷低減に貢献します。


1.次世代技術の本格導入
 味の素アニマル・ニュートリション・グループ(株)は、次世代技術として開発し、既にブラジルにおいて飼料用リジン生産に導入している低資源利用発酵技術を新たに、米国(2013年7月)、フランス(2014年1月)に導入します。フランスの飼料用トリプトファン生産においては既に低資源利用発酵技術を導入しました(2012年8月)。
 低資源利用発酵技術は、従来より少ない原料や燃料で飼料用アミノ酸の生産を可能とするもので、将来の食資源の枯渇問題や地球環境にも配慮したこれまでにない革新的な生産技術です。味の素グループは、早い段階からこの新技術の研究開発を進めてきました。また、低資源利用発酵技術は、原料や燃料の使用量を削減することのみならず、一部の生産プロセスが不要となることで、小投資増産を可能にします。
 現在、この技術を使って、飼料用リジン6万トンの増産を行っています。これにより味の素グループが販売する飼料用リジン年間40万トンの大半が低資源利用発酵技術を用いて生産されたものとなります。また、飼料用トリプトファンは既に1千トンの増産が完了し、飼料用トリプトファンの年間生産能力は4千トンになっています。
 味の素アニマル・ニュートリション・グループ(株)は、コスト競争力を更に強化し、小投資増産により中長期戦略で示した需要の増加に応じて着実に供給体制を拡充していきます。


2.新領域展開
 “AjiPro(TM)−L”は、飼料用リジンを製剤化することにより、これまで技術的に困難であった反芻動物への適用を可能とした製品として2011年4月に北米にて発売し、市場創出に努めてきました。昨今、科学的知見に基づいた本製品の効用が市場で高く評価され、販売量が急拡大しています。
 味の素アニマル・ニュートリション・グループ(株)は、旺盛な市場の伸長に応えるため、来春より“AjiPro(TM)−L”の生産能力を倍増します。今後も製品性能のさらなる改良と市場創出により、当該事業の飛躍的な拡大を図ります。


3.食資源サステナビリティへの取り組み
 国際飼料工業連盟(IFIF)(※1)と欧州飼料添加物・プレミックス協会(FEFANA)(※2)が中心となって欧米や北南米、日本の飼料産業協会と世界の主要飼料添加物メーカーによるSpecialty Feed Ingredients Sustainability(SFIS)コンソーシアムが設立されました(2012年8月)。味の素アニマル・ニュートリション・グループ(株)はSFISコンソーシアムを通じ、飼料用アミノ酸環境負荷低減への貢献を明確化し、持続可能な畜肉生産のための最適な飼料栄養技術の普及、提言を行い、食資源サステナビリティを追求していきます。

 ※1 IFIF:International Feed Industry Federation
 ※2 FEFANA:EU Association of Specialty Feed Ingredients and their Mixtures

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