リニアテクノロジー、低消費電流の６０Ｖ入力降圧型ＤＣ／ＤＣコントローラ-を販売開始

リニアテクノロジー、「ＬＴＣ３８６４」を販売開始
スタンバイモード時の消費電流４０μＡ、６０Ｖ入力降圧型ＤＣ／ＤＣコントローラ


　リニアテクノロジー株式会社は、Ｂｕｒｓｔ　Ｍｏｄｅ（Ｒ）動作で出力の場合、スタンバイモード時の消費電流がわずか４０μＡの高電圧降圧ＤＣ／ＤＣコントローラ「ＬＴＣ３８６４」の販売を開始しました。ＬＴＣ３８６４は熱特性が改善された１２ピンＭＳＯＰパッケージと、４ｍｍ×３ｍｍ　ＱＦＮパッケージで供給されます。ＬＴＣ３８６４ＥとＬＴＣ３８６４Ｉの両バージョンは、−４０℃〜１２５℃で、ＬＴＣ３８６４Ｈは−４０℃〜１５０℃の動作温度範囲で仕様が規定されています。ＬＴＣ３８６４ＭＰは３つの温度で全数テストされ、−５５℃〜１５０℃の動作接合部温度範囲で動作することが保証されています。１，０００個時の参考単価はいずれのバージョンも２．０６ドルからで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。製品の詳細に関する情報は、リニアテクノロジーのＷｅｂサイトをご参照ください（http://www.linear-tech.co.jp/product/LTC3864）。

　ＬＴＣ３８６４は入力電源範囲が３．５Ｖ〜６０Ｖで、高いトランジェント電圧に耐え、自動車のコールドクランク時にも動作を継続するように設計されており、さまざまな入力源やバッテリの種類に対応します。出力電圧を０．８Ｖ〜ＶＩＮの範囲で設定でき、１００％デューティサイクルが可能なため、１２Ｖまたは２４Ｖの車載機器、重機、産業用制御、ロボット、テレコムなどのアプリケーションに最適です。

　ＬＴＣ３８６４は外付けのＰチャネルＭＯＳＦＥＴをドライブし、５０ｋＨｚ〜８５０ｋＨｚの範囲で選択可能な固定周波数で動作し、７５ｋＨｚ〜７５０ｋＨｚの外部クロックに同期することも可能です。軽負荷時には、パルススキップ動作か低リップルのＢｕｒｓｔ　Ｍｏｄｅ動作のどちらかをユーザが選択できます。電流モード・アーキテクチャを採用しているので、ループ補償が容易で、高速トランジェント応答と優れたライン・レギュレーションを実現します。出力電流の検出には、最も高い精度を得るために検出抵抗両端の電圧降下を測定します。その他の機能として、プログラム可能なソフトスタートまたはトラッキング、過電圧保護、過電流及び短絡保護、パワーグッド出力信号に加えて、特に車載機器の設計時に重要となるＦＭＥＡ（故障モード影響解析）にて、隣接ピンのオープンや短絡時の振る舞いに関してもまとまっています。


■ＬＴＣ３８６４の主な特長：
　・入力電圧範囲：３．５Ｖ〜６０Ｖ
　・広い出力電圧範囲：０．８Ｖ〜ＶＩＮ
　・低消費電流：４０μＡ（スタンバイモード時）
　・軽負荷時に低リップルのＢｕｒｓｔ　Ｍｏｄｅ（Ｒ）動作またはパルススキップ動作を選択可能
　・固定動作周波数を５０ｋＨｚ〜８５０ｋＨｚの範囲で選択可能
　・ＰＬＬを使用して同期可能な動作周波数：７５ｋＨｚ〜７５０ｋＨｚ
　・電流モード制御による高速トランジェント応答と容易なループ補償
　・調整可能なソフトスタートまたはトラッキング
　・出力の過電圧および過電流保護
　・パワーグッド出力信号
　・温度拡張グレードおよびインダストリアル・グレード：−４０℃〜１２５℃（動作接合部温度）
　・車載温度グレード：−４０℃〜１５０℃（動作接合部温度）
　・ミリタリ温度グレード：−５５℃〜１５０℃（動作接合部温度）


※製品画像は、添付の関連資料を参照


＜リニアテクノロジーについて＞
　Ｓ＆Ｐ　５００の一員であるリニアテクノロジーは、過去３０年にわたり広範囲に渡る高性能アナログＩＣの設計・製造及びマーケティング活動を行い、世界中の多くの企業に提供しています。リニアテクノロジーの半導体は、私たちのアナログ世界と「通信」、「ネットワーキング」、「産業」、「自動車」、「コンピュータ」、「医療」、「精密機器」、「民生」さらには「軍需航空宇宙」システムで幅広く使用されている、デジタル・エレクトロニクスとの架け橋の役目を担っています。リニアテクノロジーは、パワーマネジメント、データ変換、信号調整、ＲＦ、インタフェース、μＭｏｄｕｌｅサブシステム及びワイヤレス・センサー・ネットワーク製品を設計・製造・販売しています。詳細は同社Ｗｅｂサイトをご参照ください。http://www.linear-tech.co.jp


　ＬＴ，　ＬＴＣ，　ＬＴＭ，　μＭｏｄｕｌｅ及び会社ロゴはＬｉｎｅａｒ　Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ　Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎの登録商標です。その他の登録商標・商標は、それぞれの所有者にその権利が帰属します。記載内容は予告なしに変更される場合があります。


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